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つるバラの育て方|美しく育てるための剪定や肥料の与え方

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つるバラの育て方|美しくそだてるための剪定や肥料の与え方

つるバラを美しく育てるには、適切な剪定や肥料の与え方が鍵となります。しかし、「どのように剪定すべきか」「肥料は何を選べばいいのか」といった疑問に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。このガイドでは、つるバラの基本的な育て方を詳しく解説します。育て方のポイントを押さえて、美しい花をたくさん咲かせましょう。

つるバラとは?

つるバラとは?

つるバラの特徴

つるバラは、その名の通り、長い枝を持ち、支柱やトレリスに絡ませて育てることができるバラの一種です。この特徴的な成長パターンにより、壁面やフェンス、アーチなどを美しく飾ります。つるバラは一般的に、通常のバラよりも枝が柔らかく、しなやかで、成長スピードが速いのが特徴です。そのため、短期間で大きな仕立てが可能であり、庭全体をダイナミックに演出できます。
つるバラのもう一つの大きな特徴は、開花期間が長いことです。四季咲きのつるバラは、一度咲き始めると、初夏から秋まで長期間にわたって花を咲かせ続けます。また、つるバラは多様な花色や形状を持ち、香りも豊かです。

つるバラの系統

つるバラは、大きく分けてランブラー系、大輪咲き系、枝変わり系の3つの系統に分けられます。ランブラー系は(一部を除き)一季咲きで小輪から中輪の花を咲かせ、壁など広い面積を覆うのに最適な品種が多くあります。大輪咲き系は四季咲きで大輪から中輪の花を咲かせ、もともとつる性として作出されたものと、四季咲き性の木バラが枝変わりでつる性になったものがあります。枝変わり系は、木バラの突然変異でつる性になった品種を指し、元の品種の名前を引き継いで「つる○○」のように呼ばれます。

初心者でも育てやすい系統

つるバラのランブラー系は耐寒性や耐病性を持つ品種が多く、比較的簡単に育てることができる傾向にあります。一方で、枝変わり系は他の系等よりも樹勢がやや劣る場合があるため注意しましょう。また、成木になった時のサイズと育てる場所の面積(または鉢やポット、プランターのサイズ)が合っているかどうかも確認しておきましょう。

初めてでも育てやすい品種

キモッコウバラ

キモッコウバラ:トゲが少なく、黄色い小さな花が房になって咲き、香りは控えめ。病害虫に強く、初心者でも育てやすい。
ピエール・ドゥ・ロンサール: 枝が太くて硬く、大輪の淡いピンクの花を咲かせる。生育旺盛で、育てやすい。
アンジェラ: 鮮やかなピンクの中輪花を多くつける。耐病性が高く、うどんこ病、黒星病に耐性がある。
ニュードーン:特徴: 淡いピンクの花が連続して咲く。成長が早く、半日陰でも育つ。

つるバラを育てる前の準備

つるバラに適した環境

つるバラに適した環境

生育に適した気温
つるバラは15~25℃ の比較的涼しい温度で生育が活発になります。30℃を超えてくると成長が鈍化し、葉がストレスで落葉する場合があります。また4℃以下になると落葉して、株が休眠状態になります。

日当たりと風通し
つるバラは日当たりの良い場所を好むため、1日を通じて十分に日光が当たる場所を選びましょう。また、風通しの良い環境は病気の予防にも役立ちます。
つる(枝)を支える構造物と誘引
つるバラは、アサガオのように自ら構造物に巻き付くような「つる」は持っておらず、良く伸びる「枝」を持っているにすぎません。そのため、アーチやトレリス、壁面などに這わせる場合は、人の手によって枝を誘引する必要があります。

土壌改良

つるバラを含むバラは、栄養豊富&水はけの良い土で良く育ち、土壌pHは5.5~6.5の弱酸性を好みます。専用の培養土を使用するか、自作する場合は赤玉土(小~中粒)6:腐葉土4を混ぜたものを使用します。使い回しの土を利用する場合は堆肥や腐植資材リフカ、有機質入りの肥料を植え付けの1週間ほど前に混ぜ込んで馴染ませておきましょう。また、土壌pHバランス材を土に混ぜ込み、適正なpHに調整することも大切です。

植え付け時期は新苗と大苗で異なる

バラの苗の植え付け時期(または鉢の植え替え時期)は、苗の種類によって異なります。新苗の場合、根が張り切っていないため、なるべく早期に植え付けを行います。大苗はある程度根が張り安定した株になりますが、根切りは控えめに、少し整理する程度にとどめて植え付けを行います。

 新苗:4~6月植え付け(植え替え)…なるべく根鉢を崩さないように植え付ける
 大苗:11~2月植え付け(植え替え)…軽くほぐして古い根や傷んだ根を整理して植え付ける

苗の接ぎ方と植え付け時の注意点

バラ苗の接ぎ木には、「切り接ぎ」と「芽接ぎ」の2つの方法があります。接合部を土中に埋めると上部の枝や芽(穂木)から根を発生させてしまい、台木の病害虫等の耐性が活かされなくなってしまいます。植え付け時は、接合部を埋めないように注意しましょう。※海外では、芽接ぎ苗の接合部は地中に埋めることを推奨する地域もあります
 切り接ぎ苗:野バラなどの原種バラの台木に枝(穂木)を接いだ苗です。接ぎ木用の保護テープが巻かれたものや、穂木との接合部分を見て判断できます。
 芽接ぎ苗:台木に栽培する品種の芽を接いだ苗です。台木に芽を挿入した跡が残ります。
※接ぎ木とは、異なる品種や特性を持つ植物を接合する栽培技術で、より強健で病害虫に強い木を育てるために行われます。市場のバラの多くは接ぎ木で生産栽培された苗になります。

つるバラの植え付け(植え替え)方法

鉢植えでの植え付け・植え替え方法

1年に1回または2年に1回を目安に植え替えを行います。つるバラは根が深く張るため、深さのある鉢を選びます。素材は通気性の良いテラコッタや保水性と保温効果が高いプラスチック製が適しています。鉢底には鉢底石を敷き、排水性を確保しましょう。

・植え付ける1~2週間前に土壌改良をしておきましょう。(市販の培養土に肥料が入っている場合は元肥の施用を控えます)

・鉢に鉢底石を敷いて排水性を確保し、1/3ほどの高さに用土を入れます。

・接ぎ木苗の場合は接合部が地面から出る位置に調整し、穴と苗の隙間に用土を詰めて軽く押さえます。

・隙間を埋めるように用土を入れて苗を固定します。この時、ウォータースペース(水やりのスペース)として鉢の上から2cmほどは用土を入れずにあけておきましょう。

・植え付け後は、鉢の底から水が染み出すほどたっぷりと水を与えて根が土に定着するようにします。

地植えでの植え付け方法

水はけが良く、日当たりの良い庭や花壇の場所を選び、他の植物の根と競合しないようにスペースを確保しながら植え付けしましょう。また、美しさを保つためには剪定など定期的な管理が必要になるので、作業しやすい場所に植え付けるとその後の管理が楽になります。

・植え付ける1~2週間前に土壌改良をしておきましょう。

・苗の根が広がるのに十分な大きさの穴を(横40~50㎝、縦40~50㎝)掘ります。

・接ぎ木苗の場合は接合部が地面から出る位置に調整し、穴と苗の隙間に用土を詰めて軽く押さえます。

・植え付け後は、たっぷりと水を与えて根が用土に定着するようにします。
地植え、鉢植えの植え付け後に、バークチップやヤシ殻チップ、稲わらなどでバラの株元にマルチングをすると、雑草予防や過度の乾燥予防、地温調整などの効果があるのでおすすめです。

つるバラの水やり

地植えまたは庭植えの場合、基本的に水やりは自然の雨に任せますが、土が乾燥している場合は水やりをしましょう。春から夏にかけての成長期には水分が必要になるため、土が乾燥しているようであれば朝か夕方の涼しい時間帯に水を与えます。ただし、庭や畑は表土が乾燥していても土の中が湿っている場合があります。土の湿り具合を確認する方法として、植えている場所の近くの土を30~40㎝ほど掘ってみて、湿り気具合を確認しましょう。

鉢植えの場合、基本として以下の頻度を参考に、水を与えてみてください。

鉢植えの場合の水やり頻度
3~4月:バラの枝に新芽が付き始めたのを確認できたら2~3日に1回、まだ新芽の展開が見られない場合、様子を見ながら1~2週間に1回ほどの頻度で、朝に水を与えます。基本は鉢の土が乾いたら、鉢底から水が滴るくらいしっかりと水やりをしましょう。

5~6月/9~10月:初夏と秋はバラの成長期で、生育が旺盛になります。土の乾き具合を確認しながら、朝のタイミングで1~3日に1回の頻度で水を与えます。

7~8月:高温時期は1日2回(早朝と夕方)に水を与えます。一方、梅雨時期は土の乾きが悪くなるため、土の乾燥状態をしっかりと確認して、湿っている場合は水やりを控えましょう。多湿になりすぎると根腐れを起こしてしまうので注意します。

11~2月:休眠しているため、水はそれほど必要になりません。根が乾燥で枯死しないよう、控えめの頻度で水を与えます。2~3週間に1回ほどの頻度で、土が乾燥していることを確認して水を与えます。

おすすめの肥料と与え方

肥料の種類

つるバラの元肥には有機入りの肥料を、追肥には化成肥料がおすすめです。また、成長期には液体肥料を併用してもよいでしょう。花付きを良くする場合は、リン酸が高めの肥料がおすすめです。ただし、肥料、特に窒素成分の与え過ぎは木が暴れる原因になるため、適したタイミングで適量を与えることを心がけてください。

つるバラにおすすめの肥料

おすすめの液体肥料

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水でうすめる有機液肥は、様々な植物にお使いいただける有機入りの液体肥料です。従来の分かりにくいキャップ計量とは異なり、ワンプッシュして水(1L~)でうすめるだけでOK。うすめて使うのでとても経済的です。さらにキレート鉄を配合しているので、光合成をサポートしながら丈夫に育てます。

おすすめの花用肥料セット

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ガーデンフラワー用肥料セットは、草花・球根・花木の生育に欠かせない成分を組み合わせた肥料セットです。有機配合なので、分解者である微生物を豊かにして土壌を改善。植物を生育すると同時に、育ちやすい土壌環境へと整えます。微量要素の入ったミネラル材を併用するので、花や葉をしっかりと育てます。有機特有の臭いが少なく、ご近所との距離が近いお庭やベランダでも安心してご使用いただけます。また付属のキャップで簡単に計量ができるため、肥料の過不足の不安が少ない商品です。

おすすめのミストするサプリ

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葉水と一緒に肥料を与えられる、「水でうすめてミストするサプリ」です。マグネシウムと微量要素を葉に直接与えて、光合成をサポートします。N、P、Kを含まないため通常の肥料と併用が可能です。

肥料の与え方

地植えの場合は、12月下旬~2月、5月、6~8月、9~10月に施肥のタイミングがあります。一方で鉢植えの場合は冬には肥料を与えず、真夏を避けた成長期に肥料を与えます。
固形肥料をまくときは、株元から10~15㎝離れた場所にまきましょう。また固形肥料は表土と軽くなじませた後に水やりをすると効果的です。

地植えの場合
※固形肥料はガーデンフラワー用肥料を使用した場合の施肥量です

12月下旬~2月:寒肥(元肥を与えている場合は控える)
・固形肥料:12月下旬~2月に1回
 幼木:20~40g/本
 成木:40~80g/本

5月
・固形肥料:月に1回
 幼木:15~30g/本
 成木:30~60g/本 
または
・液肥・葉面散布:5月中、1~2週間に1回

6~8月
・液肥・葉面散布:6~7月中、1週間に1回

9~10月
・固形肥料:月に1回
 幼木:15~30g/本
 成木:30~50g/本 
または
・液肥・葉面散布:9~10月中、1~2週間に1回

鉢植えの場合
※固形肥料はガーデンフラワー用肥料を使用した場合の施肥量です

5~10月の成長期
・固形肥料:1ヶ月に1回
 10号鉢:5~10g
または
・液体肥料:1~2週間に1回

バラに肥料を与える際の注意点

低温期や高温期はバラの生育が停滞し、肥料の吸収量が低下します。低温期や高温期の施肥は根を傷めて株の生育に悪い影響を与える可能性があるので施用は控えましょう。また過剰な量や頻度の施肥は根を傷め、病害虫を引き寄せる原因になるため、商品に記載されている使用量と頻度を守って使用しましょう。

つるバラの剪定・誘引のタイミングと方法

つるバラは枝を良く伸ばして旺盛に成長する品種が多いため、枝を整理しながら誘引をして美しい姿を保つようにしましょう。枝にはトゲがあるため、十分注意して作業を行います。

つるバラの剪定・誘引のタイミングと方法

12月~2月中旬:休眠期に入る12月~1月、遅くとも2月中旬までの、枝の水分が少ない時期に行います。休眠から目覚めてから剪定をすると、樹液の流出により体力を消耗させてしまうので注意しましょう。

①枝を誘引していた縄をほどき、アーチなどの構造物から枝を外します。

②基本的には残っている葉は全て落とし、新しい枝は先から細い部分(鉛筆よりも細い部分)を芽の上で切り落とします。一度花の咲いた枝は2~3芽を残して切り捨て、細くて弱い枝や交差している枝などは付け根から切り落とします。
各つるバラの系統によって花の付き方が異なるため、系統が判明している場合は下記を参考に剪定しましょう。

 ・大輪系のつるバラの場合、新しい枝に花を良く付けるため、(枝数が多い場合は)花が付いていた古い枝は付け根から切り落とし、全体が半分~1/3程の高さになるよう剪定します。

 ・小輪房咲きのランブラー系は古い枝には花が付きづらいため、大輪系のつるバラと同様に切り落としましょう。

 ・中・小輪系のつるバラは、古い枝にも花を付けるため、枝数が少ない場合は残すようにします。

 ・枝変わり系は、細くて弱い枝は付け根から切り取り、4年以上付いているような古い枝を付け根から切り落とします。

つるバラの剪定・誘引のタイミングと方法

③枝を1本ずつアーチなどに誘引します。枝を曲げる時はゆっくり丁寧に行い、枝同士が同じところにいくつも重なるような場合は剪定しましょう。誘引した枝は、網などに縄やペーパーテープで固定します。枝が跳ね返ると危険なので、十分に注意して作業を行います。

3月:つるバラの風通しを良くして、中心部への日当たりを確保するようなイメージで間引き剪定を行います。

つるバラの花がら摘み

バラに実が付くと新しい枝が出にくくなってしまいます。花びらが散り始めたら、花の付け根から切り落としておきましょう。

つるバラの病気と対策

よくある病気とその予防法

つるバラを育てる際に注意が必要な病気は、うどんこ病、黒星病、灰色かび病の三つが代表的です。これらの病気は、湿度や温度の変化に敏感で、特に梅雨時期や多湿の環境で発生しやすくなります。

うどんこ病は葉や茎に白い粉状のカビが現れる病気です。黒星病は葉に黒い斑点が生じて落葉を引き起こす病気で、雨が多い時期に特に注意が必要です。 灰色かび病は花や蕾に灰色のカビが生える病気で、過湿が原因となることが多いです。

いずれの病気も、水はけの良い土壌を選び、剪定で風通しを良くするなどして予防しましょう。

病気に強いつるバラの選び方

つるバラの品種選びは非常に重要です。耐病性が高いとされる品種には「アンジェラ」があり、うどんこ病や黒星病に対する耐性を持つことで知られています。また、病気にかかってもその旺盛な生育でリカバリーできる「ピエール・ドゥ・ロンサール」や「キモッコウバラ」もおすすめです。

育て方のコツを押させて、つるバラを美しく咲かせよう

育て方のコツを押させて、つるバラを美しく咲かせよう

つるバラを美しく育てるためには、適切な環境を整え、剪定や肥料の与え方を工夫することが大切です。特に、剪定は花の咲き方に大きく影響するため、タイミングを逃さず行いましょう。

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