2025.07.16
初心者でも安心!ユーカリの育て方|最適な環境や肥料

ユーカリはオーストラリア原産で、リラックス効果のある香りと美しい葉が魅力的な観葉植物です。この記事では、鉢植えや地植えでの育て方、また室内での育て方についても詳しくご紹介します。イラスト付きの解説で、初心者の方でも安心してユーカリを育てることができます。育て方のポイントを押さえて、美しいユーカリに育てましょう。
ユーカリの基本情報
ユーカリの特徴と種類
ユーカリはオーストラリアを中心に約600種が存在するとされています。葉は通常、長細く、光沢のある緑色をしており、特に若い植物では青灰色の葉を持つことが多いです。ユーカリの葉は爽やかな香りを放つ精油を含んでおり、この香りはリラックス効果があるとされています。
中でも観葉植物として人気が高い品種は、ユーカリ・ポポラス、ユーカリ・グニー、レモンユーカリなどがあります。
ユーカリの育成に最適な環境

ユーカリは日光を好むため、十分な光が当たる場所で育てることが重要です。特に直射日光が当たる場所が理想的であり、日当たりの悪い場所では成長が鈍化することがあります。また、ユーカリは風通しの良い環境を好むため、密閉された空間や風の通りが悪い場所は避けましょう。
ユーカリの生育適温は、15~25℃です。耐寒性がない品種の場合は、冬季は寒さから保護するため、鉢植えの場合は室内に取り込むことをおすすめします。地植えの場合は防寒対策をしっかり行いましょう。
また、ユーカリは過湿を嫌うため、排水性の高い土を使用して根腐れを防ぎましょう。市販のハーブ用培養土や、赤玉土、鹿沼土、パーライトなどを混ぜた土壌が生育に適しています。鉢植えの場合は、鉢底石を敷いて排水性を高めましょう。
風や温度変化に対しても強いユーカリですが、特に若い苗の時期は環境ストレスに弱いため、植え付け後の管理には十分注意します。乾燥には比較的強いものの、水を適切に与えて極端な乾燥状態は避けるようにしましょう。
栽培環境の整え方:屋内栽培と屋外栽培のポイント

ユーカリを室内で育てる場合、屋外よりも栽培の難易度が高くなります。ユーカリは日光とある程度の乾燥を好むため、日当たりと風通しを確保することが重要です。しかし、室内ではこれらの条件を満たしにくく、枯れてしまうリスクがあります。室内で育てる場合は、窓辺で直射日光を当てる、定期的に外に出すなどの工夫が必要です。
屋内栽培の場合:鉢植えの配置
屋内でユーカリを栽培する際には、まず鉢植えの配置が重要です。ユーカリは日光を好むため、できるだけ日当たりの良い窓辺に鉢を置くことが推奨されます。ただし、窓を通した光ではユーカリにとって弱い可能性があるため、できるだけ窓を開けて直射日光に当てるようにしましょう。また、定期的に外に出して日光を当てる、または観葉植物用のLEDライトを利用すると良いでしょう。
屋外栽培の場合:鉢植え・地植えの設置場所
鉢植え・地植えのどちらも、1日6時間以上の十分な日光が当たる場所で育てることが重要なポイントです。鉢は移動が容易ですが、地植えは移動が難しいため、植え付ける場所には特に注意しましょう。また、地植えの場合は水はけの良い場所を選び、水が溜まるような場所は避けて植え付けます。
ユーカリの育て方の基本ポイント

水やりの頻度・方法
ユーカリは過湿を嫌うため、乾燥気味に育てることがポイントです。
地植えの場合
しっかりと根付いていれば、水やりの必要はほとんどなく、基本的には雨水に任せることができます。乾燥が続く場合は、葉がしおれる前に水やりをしましょう。
鉢植えの場合
基本的には土の表面がしっかり乾いたことを確認してから水やりをします。季節ごとの詳細な目安は、下記を参考にしてください。
春(4~6月)と秋(9~11月):
徐々に気温が上がるにつれて、活発に成長します。鉢植えの場合は鉢の表土の乾燥状態を見て、乾燥しているようであれば1~3日に1回、午前中の時間帯に、鉢底から染み出るほど水をしっかりと与えてください。
夏(7~9月):
温度が高くなり乾燥しやすくなります。一方で、梅雨の時期は雨が降り続くため鉢の土が乾ききらない状態になる可能性があります。晴れが続く場合は、朝晩の2回、鉢底から染み出るくらいしっかりと水を与えましょう。雨が降り続く時期は、鉢の土が乾燥しすぎない程度に水を与え、湿っている場合は控えましょう。
冬(12~3月):
成長が緩やかになり株が休眠する時期になります。水やりの頻度を減らし、土が完全に乾いてから晴れた日の午前中に水を与えるようにします。
ユーカリにおすすめの肥料と与え方

ユーカリは肥料をそれほど必要としない観葉植物です。地植えの場合は植え付け時の元肥だけでも十分に育ちますが、鉢植えの場合は成長期や植え替え時に肥料を少量与えると生育が良くなります。窒素成分を与え過ぎると葉が黄化する場合があるため、適量を心がけてください。
鉢植えの追肥方法とおすすめの肥料
ユーカリの追肥には、液体肥料の「水でうすめる有機液肥」がおすすめです。
ユーカリをはじめ、様々な植物にお使いいただける有機成分入りの液体肥料です。従来の分かりにくいキャップ計量とは異なり、ワンプッシュして水(1L~)にうすめるだけでOK。計量しやすく、手も汚れません。肥料の成分にキレート鉄を配合しているので、光合成をサポートしながら植物を健康的に丈夫に育てます。
希釈方法:ジョウロや水差しに1プッシュして、水1Lを加えて希釈
与える時期:春(4~6月)と秋(9~11月)
与える頻度:14日(2週間)に1回
水でうすめる有機肥料

オンラインショップでの購入はこちら
土づくりと植え付け・植え替えのコツ
植え替えのサイン
ユーカリの植え替えは、成長が早い場合は1~2年に1回行うのがおすすめです。いつ植え替えたのか分からないという場合でも、以下のケースに当てはまる時は植え替えを行いましょう。
- 根が土の表面や鉢底から出てきている
- 水が土に浸透しにくい
- 春になっても新芽があまり展開しない
植え替えに適した時期
ユーカリの植え替えに適した時期は、春~初夏(5月~6月下旬)の成長期に入りたてのタイミングで行うのがおすすめです。夏の猛暑の時期は室内でも成長が鈍化する場合があるため、植え替えは控えましょう。
土づくりと肥料(元肥)
ユーカリは乾燥に強い観葉植物のため、水はけの良い土での育成がおすすめです。市販の観葉植物用の培養土や、自作配合する場合は、赤玉土5:腐葉土5に、腐植資材リフカを混ぜたものが理想的です。肥料成分が入っていない場合は、元肥として緩効性の固形肥料を混ぜ込んでおきましょう。
ユーカリの植え付け・植え替え方法

1. 鉢植えの場合:鉢は、ユーカリの株の上部と鉢のバランスがあったものを選びます。ユーカリは直根性のため、根の剪定は控えることをおすすめします。鉢底には必ず排水用の穴が開いているものを選びましょう。
2. 土の準備:上記の「土づくり」で、水はけの良い土を用意します。
3. 根の処理:ユーカリを抜き出したら、古い土を軽く払い落とし、根の状態を確認します。黒く傷んだ根や腐った根があれば、清潔なハサミで切り落とします。
4. 植え付け:鉢植えの場合、鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を敷き、その上に少量の新しい土を入れます。地植えの場合は根がすっぽりと収まるような深さの穴を掘ります。ユーカリを鉢、または穴に入れて、周りに新しい土を詰めて固定します。この時、強く固定しすぎると根を傷つけてしまうおそれがあるので、軽く固定するように心がけましょう。屋外で育てる場合は、バークチップや稲藁でマルチングをすると寒さ対策になるためおすすめです。また、必要に応じて、ユーカリの主幹近くに支柱を立てて軽く誘引します。
5. 水やり:植え替え後はたっぷりと水を与えます。水が鉢底から流れ出るまでしっかりと与えることで、土と根が密着しやすくなります。植え替え直後はまだ根がダメージを受けていて、回復するまでに時間がかかります。1回目の水やりの後は株と土の様子を観察し、芽吹きを確認してから水を与えることで植え替え後の根腐れリスクを軽減します。
6. 置き場所:植え替え直後のユーカリはストレスを感じやすいため、鉢植えの場合は直射日光を避けた明るい場所に置き、風通しの良い環境で1~2週間管理します。

ユーカリの剪定方法
ユーカリは成長スピードが非常に早く、1年で1~2mも伸びることがあるため、剪定は欠かせない作業のひとつです。
剪定を行うことで葉への日当たりと風通しが良くなるほか、樹形を整えてコンパクトにすることができます。形が乱れてしまった、樹が大きくなりすぎた、風通しが悪いといった場合は、剪定を行いスッキリさせましょう。
剪定の種類とタイミング
ユーカリの日常管理におすすめの剪定方法は「透かし剪定」と「摘心」の2種類あります。剪定のタイミングは主に春から初夏(3~5月)と秋(9~10月)です。
透かし剪定:透かし剪定を適切に行うことで光合成の効率がよくなり、病害虫の予防にもつながります。
・枯れ枝や交差している枝、込み合った枝を付け根から切り取り、ユーカリの内部に光が届くイメージで剪定します。剪定を行う際は清潔な刃物を使用し、切り口が斜めになるようにカットしましょう。

摘心:ユーカリをコンパクトに育てたい、または脇芽を伸ばして横に広げたいという場合は摘心を行いましょう。
・新芽を見つけ、付け根から切り落とします。枝を分岐させて横に広げたい場合は、その枝の脇芽を残して剪定をしましょう。

ユーカリの増やし方
ユーカリは「挿し木」で比較的簡単に増やすことができます。
挿し木の方法

挿し木に適した時期は、春~初夏(5月~6月下旬)です。
- ある程度太く健康なユーカリの枝を10cmほど切り取ります。葉が数枚ついている状態が理想的です。
- 切り口を清潔な剪定バサミで斜めにカットし、根が出やすいようにします。
- 切り口を水に浸けて、しばらく置きます。これにより、切り口からの水分吸収が促進されます。
- 挿し木用の土(市販の挿し木用土や赤玉土など)に枝を挿し、軽く土を押し固めます。
- 日陰で風通しの良い場所に置き、土の表面が乾燥しないように適宜水やりをします。1〜2週間で新しい根が出始めます。
病害虫とよくあるトラブル
ユーカリに発生する病害虫として多いのは、ハダニやカイガラムシです。ハダニやカイガラムシは植物の葉や茎から吸汁して植物の成長を阻害するだけでなく、病気を媒介することもあります。これらの害虫は、ほこりが溜まるような空気が淀んだ場所は特に発生しやすいため、予防策としては風通しの良い場所に置く、剪定して風通しを良くすることなどが挙げられます。また、空気が乾燥しすぎている場合は葉水を行い、湿度を適切に保つことも重要です。
ユーカリが感染する可能性のある病気には、ウドンコ病や斑点病があります。対策としては、土壌の水はけを良くすることや、適切な水やりをすることが挙げられます。ユーカリは乾燥した土壌を好むため、過度の水やりは避けるようにしましょう。
病気の葉や害虫に侵された部分は早めに取り除いて、他の部分への拡散を防ぎましょう。
ユーカリの育て方Q&A

初心者におすすめのユーカリの品種は?
初心者におすすめのユーカリの品種は?
1. ユーカリ・グニー
ユーカリ・グニーは、耐寒性があるため日本の気候にも適しています。成長が早く、シルバーがかった丸い葉が特徴的です。
2. ユーカリ・ポポラス
丸い葉と滑らかな幹が特徴のユーカリ・ポポラスは、デザイン性が高く、インテリアプランツとして人気があります。耐寒性があるため育てやすく、乾燥にも強い品種です。
3. ユーカリ・シトリオドラ
レモンのような香りがする葉が特徴のユーカリ・シトリオドラは、香りを楽しみたい方におすすめです。香りには虫除け効果もあるとされています。
室内栽培と屋外栽培、どちらが適しているか?
ユーカリは太陽光を好む植物であり、光合成が活発に行われる環境が望ましいです。自然光を最大限に利用できる屋外は、室内よりもユーカリにとって適した環境と言えます。しかし、寒冷地で育てる場合や、ユーカリが寒さに弱い品種である場合は、室内での栽培が適している場合があります。
また、ご自身のライフスタイルに合わせて栽培場所を決めるのも一つの手です。日中家を空けることが多い場合は屋外栽培を、頻繁に手入れを行うことができる場合やデザイン性を求める場合には、室内栽培を選ぶと良いでしょう。
耐寒性や冬場の管理方法は?
ユーカリは比較的寒さに強い植物ですが、特に寒冷地での冬越しには注意が必要です。
耐寒性:品種によって異なり、例えばユーカリ・グニーは比較的耐寒性が高く、-10℃程度まで耐えることができますが、多くの品種は0℃を下回るとダメージを受ける可能性があります。
冬場の管理方法:
屋外で栽培している場合は、霜に当たらないように注意が必要です。鉢植えの場合は、寒さが厳しくなる前に屋内に移動させると良いでしょう。地植えの場合は、根元にマルチングを施し、冷気から根を守ることが重要です。また、風が強い場所は避け、風除けを設置すると効果的です。
屋内での冬場の管理では、日当たりの良い窓辺に置くのが理想的です。ただし、暖房の直接の熱が当たらないように注意してください。乾燥に強いユーカリですが、適度な湿度を保つことも大切です。加湿器の使用や、葉に霧吹きをすることで保湿しましょう。
水やりは控えめにし、土が乾いてから行うのがポイントです。過剰な水やりは根腐れの原因となるため注意が必要です。また、肥料は冬場には控え、春先に再開するのが望ましいです。
ユーカリが枯れる原因とは?
ユーカリが枯れる原因にはいくつかの要素が絡んでいる場合があります。
過剰な水やりや水不足:ユーカリは乾燥気味の環境を好む植物であり、過度な水やりは根腐れを引き起こす可能性があります。逆に水が足りなすぎると、葉が乾燥して落ちてしまうことがあります。
日照不足:ユーカリは日光を好むため、日当たりの悪い場所に置かれていると、成長が阻害されやすくなります。
土壌の排水性:排水性の悪い土壌では根が呼吸しにくくなり、ユーカリの健康を害することがあります。
肥料過多:肥料が多すぎると土壌の塩分濃度が高まり、根を傷つけることがあります。
病害虫:ユーカリを枯らす要因の一つが害虫です。特にアブラムシやハダニが付くと、葉が変色したり枯れたりすることがあります。
気温の急激な変化や寒冷地での越冬対策が不十分な場合:変化が激しい、または寒さが厳しい環境下ではユーカリがダメージを受けることがあります。これらの要因を避けるためには、適切な水やりと日照管理、排水性の良い土壌の使用、適量の肥料の使用、そして病害虫の早期発見と対策が重要です。それぞれの環境に合った管理を心がけることで、ユーカリの健康を維持することができます。
育て方のポイントを押さえて、美しいユーカリに
ユーカリは適切な環境で管理することで、その香りや美しい葉を楽しむことができます。日光によく当てること、成長に合わせて水や肥料を与えることを特に意識して育てると良いでしょう。また、剪定や植え替えなどのお手入れも重要です。初心者の方も、育て方のポイントを押さえて、美しいユーカリに育て上げましょう。
水でうすめる有機肥料

オンラインショップでの購入はこちら