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初心者でも大丈夫!ペペロミアの上手な育て方

ペペロミアは、魅力的な葉の形や色合いでインテリアにぴったりの観葉植物です。正しい環境設定や水やり、肥料の与え方などの育て方のポイントを知ることで、美しい葉色を長期間楽しむことができます。ペペロミアの育て方のポイントを押さえてて、緑豊かな空間を作りましょう。

ペペロミアとは?

生息地と特徴

コショウ科サダソウ属に分類されるぺぺロミアは、南アメリカを中心に熱帯地域に広く分布する観葉植物で、1000を超える種類があります。葉は肉厚で艶があり、丸みを帯びたものが多く、インテリアグリーンとして人気があります。ペペロミアは、耐寒性は低いものの乾燥に強く、半日陰でも育つため、室内での栽培に適しています。葉や茎の色合いや模様が豊富で、種類によっては赤みを帯びたものや斑入りのものなど、バリエーションが豊かです。手軽に育てられることから、初心者でも楽しむことができます。また、調和や落ち着きといった風水的効果の観点からも人気が高い観葉植物です。

主要なタイプと品種

ペペロミアは多様な見た目と特性を持つ観葉植物で、主に3つのタイプに分類されます。それぞれのタイプと代表的な品種を紹介します。

・ロゼットタイプ:
ロゼットタイプのペペロミアは、葉が地面に対して放射状に広がる形状をしています。葉は厚みがあり、光沢があるものが多いのが特徴です。
品種の例:ペペロミア・カペラータ、アルギレイア、スイカ、ロッソ、ジェイド
カペラータ:「チヂミバペペロミア」とも呼ばれており、強い縮みがある波状の葉を持っていることが特徴です。色は緑から赤、落ち着いたシックな色まで多様です。

・直立木立タイプ:
茎が上に向かって伸びるため縦に成長します。葉は茎に沿って規則的に並びます。
品種の例:ペペロミア・オブツシフォリア、ハッピービーン、コルメラ
オブツシフォリア:丸みを帯びた肉厚の葉を持ち、明るい緑色が特徴です。生育旺盛で、初心者でも育てやすい品種です。

・匍匐タイプ:
地面を這うように成長し、茎は横に伸びます。このタイプは吊り鉢で育てると美しい垂れ下がる姿を楽しめます。
品種の例:ペペロミア・プロストラータ、ロタンディフォーリア、フェアリー、フォレット、セルペンス、グラベラ、イザベラ、ジェミニ
プロストラータ:「タートル」とも呼ばれ、カメの甲羅のような小さな丸い葉が連なっているように見える、ユニークな姿をしています。

ペペロミアの選び方

ペペロミアの選び方

ぺぺロミアは非常に多くの種類があります。目的やスペースに合ったぺぺロミアを選びましょう。初心者の方は、乾燥に強い品種(ペペロミア・ホープやペペロミア・イザベルなど)が育てやすく、おすすめです。

健康な苗の見分け方

葉の色や形が均一で、健康的な緑色をしているものを選びましょう。葉に斑点や変色がある場合は、病気や栄養不足の可能性があるため避けるのが無難です。土の表面が乾燥しすぎていないか確認し、過度に湿ってカビが生えているものは避けてください。茎や葉に虫がついていないかも確認しましょう。

最適な栽培環境

最適な栽培環境

ぺぺロミアは熱帯地域に分布する植物のため、寒さに弱い性質があります。基本的には室内で育てることをおすすめします。

日当たりと置き場所

ぺぺロミアは耐陰性があるため、室内でも育つことができますが、ある程度の光があると綺麗な葉に育てることができます。直射日光は避け、レースカーテン越しの柔らかい光に当てるのがおすすめです。光が入りにくい場所で育てる場合は、観葉植物用のライトを使用すると良いでしょう。

適切な温度と湿度

ぺぺロミアの生育適温は20℃前後で、15℃を下回ると生育が停滞し、5~10℃になると品種によっては枯れてしまう場合があります。屋外の気温が15℃を下回る前に、室内に取り込むことをおすすめします。

ぺぺロミアは土壌の乾燥には強いですが、地上部(葉や茎の部分)は高い湿度を好みます。霧吹きで葉水をしたり、加湿機で湿度を上げたりすることでより元気に成長します。ただし、土壌への過剰な水やりは根腐れの原因になるため、土の表面がしっかり乾いてから水を与えるようにしましょう。

用土と鉢の選び方

ペペロミアは根が過湿に弱いため、水はけの良い土が必要です。市販の観葉植物用土にパーライトや軽石を混ぜると良いでしょう。

また、ペペロミアは根の成長が比較的遅いため、過度に大きな鉢は避けましょう。鉢底石を敷くことで、排水性が向上し、根が腐るリスクを低減できます。

水やりのポイント

ぺぺロミアは葉に水分を溜め込んでいるため、土壌の乾燥に非常に強い植物です。そのため、土が乾いたことを確認してから与える程度で十分です。秋~冬のような気温が15℃を下回る時期は生育が停滞し、さらに水を吸収する量が減少します。土の表面が乾いてから2~3日後に水を与えるようにしましょう。冷水は根を傷める可能性があるため、水は常温にして、午前中の暖かい時間帯に与えると良いでしょう。

土壌の過湿・地上部の乾燥を防ぐ方法

ぺぺロミアは土壌の過湿と地上部の乾燥が苦手です。

土壌の過湿を防ぐためには、土壌の排水性を確保しましょう。水はけの良い観葉植物用の土を使い、鉢底石でさらに排水性を良くします。水は土の表面が乾いてから与えるようにしましょう。また、受け皿に水を溜めないように注意が必要です。

地上部の乾燥を避けるためには、特に夏場や室内の乾燥した環境での水分保持が重要です。定期的に葉に霧吹きをすることで、湿度を保つと同時に葉を清潔に保ちます。また、鉢の周囲に水を入れた皿を置くことで、蒸発する水分が周囲の湿度を高めます。必要に応じて加湿器を使用することもおすすめです。

肥料の与え方

ぺぺロミアは生育期に肥料を与えることで丈夫に成長することができます。

追肥のタイミングと量

ぺぺロミアへの追肥のタイミングと量

気温が20℃前後になる春~初夏(4~6月)と秋(10月)に、緩効性肥料を月に1回与えます。代わりに、液体肥料を2週間に1回ほど与えるのも良いでしょう。 初心者の方には、量が調整しやすい液体肥料がおすすめです。

おすすめの液体肥料

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水でうすめる有機液肥は、様々な植物にお使いいただける有機入りの液体肥料です。従来の分かりにくいキャップ計量とは異なり、ワンプッシュして水(1L~)でうすめるだけでOK。うすめて使うのでとても経済的です。さらにキレート鉄を配合しているので、光合成をサポートしながら丈夫に育てます。

水に溶かして速く効く粉末液肥

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水に溶かして速く効く粉末液肥は、基本的な栄養素から微量要素までを網羅したオールインワン肥料です。溶け残りが少なく、植物に素早く必要な成分を供給します。観葉植物や多肉植物、アガベやサボテンから水耕栽培まで、幅広い植物栽培に使える万能タイプです。

葉水とともに肥料を与える(葉面散布)

ぺぺロミアへの葉面散布

葉水を好むぺぺロミアには、葉面散布もおすすめです。葉から直接栄養を吸収することができるため、素早く効果が表れます。また、土壌を過湿にすることなく与えることができる利点もあります。ただし、葉水直後に強い光に当てると葉焼けの原因になるため、直射日光や植物用のライトを間近で当てないように注意しましょう。

おすすめのミストするサプリ

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葉水と一緒に肥料を与えられる、「水でうすめてミストするサプリ」です。マグネシウムと微量要素を葉に直接与えて、光合成をサポートします。N、P、Kを含まないため通常の肥料と併用が可能です。

植え替えの方法

ぺぺロミアの植え替えの方法

植え替えに適した時期

2年に1度を目安に植え替えを行うと良いでしょう。植え替えのタイミングは気温が20℃前後になる春または秋が最適です。株をコンパクトにしたいという場合は、株分けがおすすめです。

植え替えの手順とポイント

1.新しい鉢を用意し、底に鉢底石を入れます。

2.ペペロミアを現在の鉢から優しく取り出します。古い土を根から軽く払い落とします。黒ずんだ根があれば、取り除いておきましょう。

3.新しい鉢の中心辺りにペペロミアを置き、隙間に新しい培養土を入れます。

4.鉢の周りを軽く叩きながら土を入れ、ペペロミアを軽く固定します。

5.植え替え後はたっぷりと水を与え、日陰で数日間休ませます。

増やし方

ぺぺロミアは成長期(春、気温20℃前後)であれば、比較的簡単に増やすことができます。剪定で切除した枝や茎でも増やすことができるため、ぜひチャレンジしてみてください。

株分け

発根している芽を本体から分けて植え付ける方法です。すでに根が出ているため、その後の成長が最も早い方法と言えます。特に、斑入りの品種は斑の特性を維持したまま増やすことができるため、挿し木や葉挿しよりもおすすめです。

挿し木

挿し木は、剪定した枝を土に挿して発根させる方法です。

・ある程度太く健康なぺぺロミアの枝(または茎)を10cmほど切り取ります。葉が2~3枚ついている状態が理想的です。
・切り口を清潔な剪定バサミで斜めにカットし、根が出やすいようにします。
・切り口を水に浸けて、しばらく置きます。これにより、切り口からの水分吸収が促進されます。
・挿し木用の土(市販の挿し木用土や赤玉土など)に枝を挿し、軽く土を押し固めます。
・日陰で風通しの良い場所に置き、土の表面が乾燥しないように適宜水やりをします。1〜2週間で新しい根が出始めます。

葉挿し

葉挿しは、植物の葉から発根させる方法です。斑入りの品種は斑の維持が難しいため、葉挿しは避けた方が良いでしょう。

・葉柄を1~2cm残して健康な葉をカットします。
・パーライトとバーミキュライトを半々に混ぜた土に挿します。
・霧吹きで水を与え、乾燥しないように注意します。
・根が出始めたら明るい日陰に移動させます。
・新芽が2~3枚開いたら、植え替えます。

ペペロミアの様々な仕立て方・育て方

ペペロミアの様々な仕立て方・育て方

ペペロミアは様々な形態で楽しむことができます。また、その特性を活かした仕立て方・育て方にすることで、美しい見た目を保ちつつ、インテリアとしての魅力が高まります。

寄せ植え

ペペロミアはその多様な品種が魅力で、葉の色や形が異なるため、単調にならずエレガントな寄せ植えを作ることができます。例えば、シルバーペペロミアの銀白色の葉と、ピンクエッジの品種を組み合わせると、視覚的なコントラストが生まれ、より印象的なアレンジメントが完成します。高さや葉の広がり具合を考慮しながら配置することで、立体感のある寄せ植えが可能です。

寄せ植えをする際には、植物同士の間に適度なスペースを確保し、風通しを良くすることがポイントです。これにより、蒸れを防ぎ、病害虫の発生を抑えることができます。寄せ植えに適した植物を選ぶ際には、ペペロミアの生育条件に似た環境を好む種類を選ぶと良いでしょう。

ハンギング

ハンギングは空間を有効に使えるため、室内での観葉植物の配置に限りがある場合にも最適です。ハンギングに適したペペロミアは、特に茎が長く育つ品種です。ハンギングポットを選ぶ際は、通気性が良く、水はけの良いものを選ぶと、根の健康を保ちやすくなります。設置場所は、直射日光を避けた明るい間接光が当たる場所が理想的です。ペペロミアの葉が重くなると茎が折れやすくなるため、葉の重さを支えられるように、ポットの吊り下げ部分の強度もしっかり確認しておきましょう。ハンギングとして育てる場合でも、定期的な葉の掃除や古い葉の剪定を行うことで、見た目の美しさを維持できます。

水耕栽培

ぺぺロミアの水耕栽培

水耕栽培は土を使用せずに水を主体に植物を育てる方法です。ペペロミアは水耕栽培に向いていますが、水の温度や光の量には注意が必要です。直射日光を避け、間接光が当たる場所に置くと良いでしょう。水の温度も適切に管理することで、根が健康に育ちます。

水耕栽培では特に、根の酸素供給が重要です。定期的に水を交換し、酸素を含ませるようにしましょう。肥料は水耕栽培用(水栽培用)の粉末液肥がおすすめです。葉に栄養を噴霧する「葉面散布」用の液体肥料であれば、水を汚すことなく肥料を与えられるため、こちらもおすすめです。

水耕栽培におすすめの肥料

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水に溶かして速く効く粉末液肥は、基本的な栄養素から微量要素までを網羅したオールインワン肥料です。溶け残りが少なく、植物に素早く必要な成分を供給します。観葉植物や多肉植物、アガベやサボテンから水耕栽培まで、幅広い植物栽培に使える万能タイプです。

葉面散布におすすめの肥料

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葉水と一緒に肥料を与えられる、「水でうすめてミストするサプリ」です。マグネシウムと微量要素を葉に直接与えて、光合成をサポートします。N、P、Kを含まないため通常の肥料と併用が可能です。

ペペロミアの剪定方法

ペペロミアの剪定方法

匍匐性のペペロミアの場合、つるが伸びすぎた場合は思い切って剪定をしましょう。

剪定は成長が活発になる春から初夏にかけて行うのがおすすめです。この時期は新芽の成長が盛んなため、剪定後の回復も早くなります。長く伸びたつるを、付け根、または葉が出ている少し上の位置を切除しましょう。つるの途中でカットしても良いですが、付け根から切り取った方が見栄えが良くなります。また、密集している部分を適度に間引くことで、風通しを良くし、病害虫の発生を防ぐ効果もあります。切り口には清潔な剪定ハサミを使用し、斜めにカットすることで病気の予防につながります。

直立木立性のぺぺロミアは混み合った枝を整理する程度に留めましょう。見栄えが悪くなってしまった場合は、挿し木などで再生することをおすすめします。

ペペロミアの病害虫対策

ペペロミアは比較的丈夫な植物ですが、注意が必要な病害虫がいくつか存在します。

アブラムシやハダニ、カイガラムシなどの害虫は葉の裏に隠れて植物の汁を吸い、葉の変色や落葉の原因になります。予防策としては、植物の健康維持を心掛け、適度な水やりと湿度の管理が重要です。害虫が見つかった場合、まずは物理的に取り除くことを試みましょう。特にカイガラムシやアブラムシは、湿らせた布や綿棒で拭き取ることができます。

病気については、根腐れや灰色かび病が発生することがあります。これらは過湿や風通しの悪さが原因で起こることが多いため、適切な用土と鉢の選定、そして水はけの良い環境を整えることが予防策となります。もし病気が発生した場合は、病気の部分を早めに切り取り拡散を防ぎます。また、病害虫の発生を抑えるために、市販の植物用殺虫剤や殺菌剤の使用も一つの方法です。

ペペロミアの夏越し・冬越しのコツ

ペペロミアの夏越し・冬越しのコツ

ペペロミアは夏と冬の気候変化に対して適切な管理が必要です。

夏越し:直射日光を避け、明るい間接光が当たる場所に置きます。過度な温度上昇を防ぐため、室内の風通しを良くし、エアコンの冷気が直接当たらないように注意しましょう。根が過湿にならないよう、水やりは土の表面が乾いてから与えます。

冬越し:ぺぺロミアは耐寒性が低いため、最低温度を10度以上に保つようにしましょう。寒冷地では、窓際など冷えやすい場所を避け、暖かい部屋に移動させると良いでしょう。暖房器具の近くは葉が乾燥しやすいため、加湿器や霧吹き等で湿度を調整します。冬季は成長が鈍くなるため、春や夏よりも水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから行いましょう。水分が多いと根腐れの原因になるため注意が必要です。葉の色が薄くなることがありますが、これは光不足や温度低下が原因ですので、明るい部屋に移動させると改善します。

ぺぺロミアの育て方Q&A

ぺぺロミアは花が咲く?

ぺぺロミアは花が咲く?

観葉植物として人気が高いペペロミアですが、実は花を咲かせることがあります。一般的なイメージの「花」とは異なり、細長い穂状の花序に密集して花が咲いており、紐のような細長い見た目をしているケースが多くあります。

ペペロミアが花を咲かせる時期は、主に春~秋にかけてです。日当たりの良い場所に置き、室温を適度に保つことで、花芽が形成されやすくなります。

茎や枝が伸びすぎた場合は?

ペペロミアの茎や枝が伸びすぎた場合、思い切って剪定を行いましょう。

》ぺぺロミアの剪定方法はこちら

茎や枝が弱々しく、ヒョロヒョロと伸びてしまう場合は、日当たりが不十分、もしくは肥料の過剰供給が考えられます。

育て方のポイントを押さえて、美しい姿に

ぺぺロミアの育て方のポイントを押さえて、美しい姿に

ぺぺロミアは園芸初心者の方でも育てやすい丈夫な観葉植物です。ただし、水を与え過ぎたり寒い場所に置いたりすると、生理障害や病気の発生、枯れる原因になるため注意が必要です。ぺぺロミアに合った栽培環境を整え、美しい姿を長く楽しみましょう。

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