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白菜(ハクサイ)の栽培方法

白菜(ハクサイ)

 

野菜の中でも大きなサイズで、ずっしりとした重みがある「白菜(ハクサイ)」。
カルシウムやビタミンCなどの栄養素を含み、食物繊維が豊富な冬野菜の定番です。
クセが少なく、火を通すと甘みを感じる葉は鍋物や炒め物、煮物、スープやキムチなどの漬物といった非常に様々な料理に使用されています。
結球するためには、葉を大きく成長させる必要があります。栽培の難易度が高めの野菜ですが、早く収穫できる早生種やミニサイズの品種であれば作りやすく、家庭菜園におすすめです。

栽培カレンダー

※クリックまたはタップで拡大表示

最適土壌

最適な土壌pHは6.0~6.5です。
酸性土壌では「根こぶ病」が発生しやすくなるため、あらかじめ苦土石灰や土壌pHバランス材※₁などでpH調整することを忘れないようにしましょう。
ハクサイは根張りが良いため、深さがあり、また排水性と保水性の良い肥沃な土壌を好みます。

※₁土壌pHバランス材は『自然暮らし』の商品です。

育苗の時期

発芽適温は20~25℃。結球させるには15℃以下の低温にさらされる必要があるため、8月上旬~下旬の秋まきがおすすめです。
ただし、白菜は種まきに適した期間が非常に短い野菜です。
地域の気温と品種ごとの適期を逃さないようにしましょう。

育苗方法

白菜の育苗方法

①容器に培養土を表面まで入れて、水をたっぷりとかけます。
②種をポットに3~4粒ずつ播き(セルトレイの場合は1~2粒)、上から培養土を薄く(5mm以内)かけます。
③3~5日で発芽します。

白菜の間引き 

④双葉が開いたら元気な芽を残して間引きし、ポットの場合は最終的に2本にします(セルトレイは1本にします)。
⑤本葉が4~5枚になったら、ポットは2本のまま定植※します。(セルトレイは1本で定植します)
※二本立ちと呼びます
⑥8月下旬~9月下旬が植付時期の目安になります。

苗の選び方

白菜の良い苗


本葉が4~6枚で、茎が太くしっかりとしたものを選びましょう。
葉の色が濃く、病害虫の被害を受けていないかどうかも要チェックです。

土壌の準備

土壌のpHを調整し、有機物でふかふかにしつつ初期生育に必要な栄養を準備します。

・pHの調整に苦土石灰または土壌pHバランス材※₁、堆肥または腐植資材リフカ※₂を植え付けの2週間前に土に混ぜ込む。
・元肥と副資材(ミネラル材、アシスト材)は1週間前に混ぜ込んでおきます。

※プランター栽培で培養土にあらかじめ肥料が入っている場合は、元肥は与えずに副資材(ミネラル材、アシスト材)のみを与えます。
※₁土壌pHバランス材※₂腐植資材リフカは『自然暮らし』の商品です。

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プランターや畑の大きさを入力して
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植付

プランター栽培の場合

 白菜の植付(プランター栽培)

白菜は根張りを良くするため、プランターは20cm以上の深さがあるものを選びましょう。

①底石用の軽石を入れ、「土壌の準備」で調整した培養土をプランターの8分目まで入れます。
②株間を20cm以上開けてスコップで穴を掘り、子葉が隠れない程度にやや深く植え付け、根元の土を軽く押さえつけます。
③鉢底から流れ出るくらい、たっぷりと水を与えます。
④害虫から守るため、防虫ネットを被せます。

畑栽培の場合

 白菜の植付(畑栽培)

「土壌の準備」で土壌を調整しておきます。

①排水性と保水性の良い土壌を好むため、畝を作ります。
②株間は40㎝以上開けて、スコップで苗の鉢土が埋まる程度の穴を掘り、土壌と鉢土の表面が同じ高さになるように植え付けます。
※定植後、畑が乾燥している場合は水をたっぷり与えます。
③害虫から守るため、防虫ネットを被せます。

間引き

 白菜の間引き

二本立ちで植え付けた場合、本葉が7枚になったら元気の良い方を残して間引きます。

水やり

表土が完全に乾いたら水やりをする程度に抑えます。
過湿は軟腐病発生の原因になるので注意です。

追肥のタイミング

白菜の追肥と土寄せ

白菜は栄養をたくさん吸収する野菜のため、肥料切れを起こさないようにしましょう。
追肥は2週間に1回程度、様子を見ながら与えます。
追肥は根元から10~15cm離して撒き、同時に土寄せを行いましょう。
※プランター栽培の場合は、無理に土寄せをしなくても大丈夫です。

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土寄せ

追肥時の「土寄せ」も白菜を大きくする大切なポイントです。
成長するにつれて次第に株元の茎も伸びてきますが、土寄せをして株元を安定させます。
茎が隠れるくらい土寄せをしたら、上から軽く抑えましょう。
※プランター栽培の場合は、無理に土寄せをしなくても大丈夫です。

どうして土寄せをするの?

土を寄せることによって、株元を物理的に安定させることができます。(台風などの強風に備える目的もあります)また、土寄せと同時に追肥をすることで、新しい根を伸ばしやすく生育促進の効果も期待できます。

うまく結球させるために

白菜の結球

気温が15℃以下で結球する白菜ですが、それまでに本葉が15枚ほどに成長している必要があります。
結球しなかった、という場合は、種まきや定植の遅れが原因であることが多いです。
もし生育が遅れているようであれば、トンネルで保温したり、株間をしっかり開けて日光に当てたりするなどして、成長を促しましょう。

収穫タイミング

白菜の収穫タイミング


品種によって収穫までの日数が異なりますが、
しっかりと結球していて、手で上から押さえたときに固くしまっていることを確認出来たら収穫適期です。
片方の手で白菜を斜めにして外葉との間に隙間をつくり、そこに包丁を差し込んで切ります。

冬越しをする場合

白菜の冬越し

12月以降の霜が降りる時期は、白菜を守るために外葉でガードします。
外葉を束ねて落ちないようにひもで縛り、さらに寒冷紗などを被せて保護すると効果的です。
ただし、あまり長い期間栽培しているとトウ立ちして食味が落ちるため、その前には収穫してしまいましょう。

結球しなかった白菜は食べられる?

 結球しなかった白菜は食べられる?

結球しなかった白菜は、葉が少し硬めですが結球した白菜と同様に食べることができます。
火をしっかり通してスジが気にならないよう調理することで美味しくいただくことができます。

施肥量計算はこちら

肥料の与える量が分からないときは、
施肥量計算を行えるシミュレータで調べてみましょう。

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