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落花生(ラッカセイ)の育て方|プランター栽培、肥料の与え方も解説

花が咲き終わると、地中に潜って莢に包まれた実を付ける、という性質が特徴的な「落花生(ラッカセイ)」。栄養価が非常に高く、ビタミンEや食物繊維、そして良質な植物性の油を含んでいます。また薄皮にはポリフェノールが多く含まれているため、一緒に食べることで抗酸化作用がアップします。

ゆっくりと育ち、栽培期間が長い野菜ですが、病害虫に強く、また深めのものであればプランターでも栽培することができます。家庭菜園ならではの、新鮮で甘くて美味しい落花生をぜひご自宅でお楽しみください。

落花生の栽培カレンダー

※クリックまたはタップで拡大表示

落花生の最適土壌

最適な土壌pHは6.0〜6.5です。
粘土質土壌を嫌うため、畑の場合は事前に土壌の状態を確認しましょう。
酸性土壌も苦手なため、あらかじめ苦土石灰や土壌pHバランス材※₁などでpH調整することを忘れないようにしましょう。
また、連作障害を避けるため、マメ科の植物を2年以上栽培していない場所を選びましょう。

※₁土壌pHバランス材は『自然暮らし』の商品です。


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pHを矯正しながら
土壌をふかふかに改良
土壌改良材セットは、pH調整材と腐植たっぷりの「リフカ」がセットになった商品です。酸性に傾きがちな土壌をpH調整材が矯正。また、「リフカ」は従来の土壌改良材よりも少ない量(65型プランターでは付属スプーンで2~3杯)で土をふかふかにするので、改良する度に土が増えてしまうお悩みを解決します。

落花生の種まきの時期

発芽適温は20℃前後、生育適温は15~25℃と高めです。
地域や品種によってまき時が異なります。
生育適温を下回ると育ちが悪くなるため、トンネルや黒マルチなどで地温を確保しましょう。

土壌の準備

土壌のpHを調整し、有機物でふかふかにしつつ初期生育に必要な栄養を準備します。

・pHの調整に苦土石灰または土壌pHバランス材※₁、堆肥または腐植資材リフカ※₂を植え付けの2週間前に土に混ぜ込む。
・元肥と副資材(ミネラル材、アシスト材)は1週間前に混ぜ込んでおきます。

※プランター栽培で培養土にあらかじめ肥料が入っている場合は、元肥は与えずに副資材(ミネラル材、アシスト材)のみを与えます。
※₁土壌pHバランス材※₂腐植資材リフカは『自然暮らし』の商品です。

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落花生の種まきの方法

プランター栽培の場合

落花生の種まき(プランター栽培)

プランターは深さが30cm以上のものを選びましょう。

①底石用の軽石を入れ、「土壌の準備」で調整した培養土をプランターの8分目まで入れます。

②鉢底から流れ出るくらい、たっぷりと水を与えます。

③株間を20cmほど開けて3cmほどの深さの穴を掘り、種を1ヶ所につき2~3粒ずつ、重ならないように少し間隔をあけてまきます。

④覆土をして軽く鎮圧します。

⑤鳥に種が食べられないように、発芽までは不織布などで覆います。

※種は腐りやすいため、覆土をしたら発芽するまでは水やりを控えましょう。

畑栽培の場合

落花生の種まき(畑栽培)


「土壌の準備」で土壌を調整しておきます。

①排水性を高めるため畝をつくり、地温の確保のため黒マルチを敷きます。

②株間を25~30cmに設定してマルチに穴を開け、種を1ヶ所につき2~3粒ずつ、重ならないように少し間隔をあけてまきます。

③軽く土をかぶせて鎮圧し、畑が乾燥している場合は軽く水やりをします。
※種は腐りやすいため、湿っているようであれば水やりは控えます。

④鳥に種が食べられないように、発芽までは不織布などで覆います。

落花生の間引き

落花生の間引き


本葉が2~3枚になるまで成長したら、元気な苗を2本残して他は間引き、2本立ちにします。
2本立ちにするとお互いが支えあう形で成長するので、倒伏を防ぐことができます。

落花生への水やりのコツ

土の表面が乾いていたら与える程度にとどめて、過湿状態にしないよう注意します。

落花生の追肥タイミング

落花生の追肥

落花生は窒素成分が多いとつるボケしてしまうため、基本的に追肥は必要ありません。

つるボケとは?
葉やつるばかりが成長してしまい、実付きが悪くなる症状です。窒素成分(N)が過多になると発生しやすくなります。

土壌pHバランス材※₁やミネラル材※₂など副資材を与える程度に留めましょう。
葉の様子を見て、葉の緑色が薄いなど肥料切れを起こしているようであれば1回目の土寄せの時に少しだけ窒素成分を含んだ肥料の追肥をします。

※₁※₂土壌pHバランス材およびミネラル材は自然暮らしの商品です。

ラッカセイと根粒菌

落花生と根粒菌

マメ科の植物の根をよく見ると、コブ状の塊がいくつも付いていることが分かります。
この塊は「根粒菌」で、マメ科の植物と共生関係にある微生物です。
「根粒菌」は炭水化物などの養分を受け取りつつ空気中の窒素(N)をマメ科の植物に供給するので、マメ科の植物は瘦せた土地でも生育することができます。

落花生にも「根粒菌」が共生しており、窒素(N)を落花生に供給しています。
そこにさらに窒素成分の多い肥料を与えてしまうと窒素過多になり、つるボケしやすくなる…というわけです。

落花生の土寄せ

落花生の花と子房柄

落花生の花は受粉後、「子房柄」と呼ばれるツルを地面に伸ばし、土の中で実をつけます。
このため土までの距離が長く、土壌が硬い場合はうまく実が付きません。
良いラッカセイを収穫するためにも、土寄せはしっかりと行いましょう。

落花生の土寄せ

土寄せは栽培中に合計2回行います。
まず、落花生の花が咲いた頃に1回目の土寄せを行います。
畑の場合はマルチを剥がして、株元に土をしっかりと寄せましょう。

2回目は1回目の土寄せから2~3週間後に行います。
この頃には受粉が終わり、「子房柄」が土の中に潜り込んでいます。
切らないように注意して、しっかりと土を寄せましょう。

落花生の収穫タイミング

落花生の収穫タイミング

ラッカセイの収穫タイミングは、下部の葉が枯れ始めた頃になります。
試しに掘り上げてみて、約8割の落花生の「さや」に網目がしっかりついていたら、その株は収穫適期です。
スコップで株の周りを持ちあげるように掘り、収穫します。

落花生の収穫が遅れるとさやの付け根が枯れて地中に残り、風味が落ちる

落花生の収穫が遅れてしまった場合、さやの付け根が枯れて地中に残ってしまい、さらに風味も落ちてしまいます。
未熟な落花生の成長を待ちすぎて、全体で採り遅れにならいようにしましょう。
多少未熟な落花生であっても、収穫をして塩ゆでなどで食べることができます。


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美味しい野菜に育てる
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施肥量計算はこちら

肥料の与える量が分からないときは、
施肥量計算を行えるシミュレータで調べてみましょう。

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