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ガジュマルはそのユニークな形状と育て方が手軽なことから、室内の観葉植物として非常に人気があります。ガジュマルは、太く大きな幹や気根が地上に露出してまるで小さな森のようになっており、インテリア植物としても高く評価されています。また、ガジュマルは「多幸の木」「幸運の木」とも呼ばれ、風水の観点からも好まれることが多いです。初心者にとっては育てやすい植物であり、育て方次第ではコンパクトな樹形にも、大きな樹形にすることもできます。
ガジュマルの育て方を適切に理解し実践することで、美しい姿を長く楽しむことができます。これからガジュマルを育てる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガジュマル(学名:Ficus microcarpa)は、クワ科の常緑樹であり、その特徴的な外観と育てやすさから観葉植物として非常に人気があります。ガジュマルは沖縄や台湾などの亜熱帯地域に自生しており、独特な太い幹と気根(エアールート)を持つことから「精霊の宿る木」とも呼ばれています。この気根は地面に触れると根を下ろして成長を続けるため、ユニークな樹形となっています。
また、ガジュマルの葉は肉厚で光沢があり、美しい緑色をしています。葉が密集しているため、品種によっては緑のカーテンとしても利用されることがあります。さらに、ガジュマルは空気中の有害物質を吸収する能力があるとされ、インドアグリーンとしての価値が高まっています。
ガジュマルは成長が早く、適切に管理すれば数年で立派な大きな樹形に育ちます。根張りが強いため、鉢植えの場合は定期的に植え替えを行うことが必要です。また枝を適度に剪定することで、好みの形やサイズに整えることができ、盆栽のようにコンパクトな樹形にも育てることができます。
観葉植物初心者の人でも簡単に育てられる点もガジュマルの魅力の一つです。適切な場所に置き、適度な水やりと肥料を与えることで、ガジュマルをより楽しむことができます。さらに、ガジュマルは病害虫にも強く、手入れが少なくて済むため、忙しい人にもぴったりです。
「ガジュマル」は沖縄の現地名であり正式な和名なのですが、幹や気根が「からまる」様子が訛って伝えられたという説など名前の由来は諸説あります。ガジュマルは「クワ科フィカス属(ゴムの木)」の植物で、ウンベラータ、ベンジャミン、パルメリーやイチジクなどが同属の仲間です。世界に約800種、日本の中だけでも約20種類あると言われています。ここではガジュマルの代表的な品種をご紹介します。
ガジュマル(ニンジンガジュマル)
一般的に「ガジュマル」として流通している品種で、ニンジンのような根が地上に出ていることが特徴です。葉の厚みは他の種類よりも薄く、葉の先端は少し尖っていて、細長い形をしています。小さいサイズの苗も多く流通しているので、机の上に置いてそのユニークな姿を楽しむことができます。
パンダガジュマル
パンダガジュマルは一般的なガジュマルと同様に、根が太くて力強く、葉が濃い緑色をしているのが特徴です。葉は円形で丸みを帯び、まるでパンダのように愛らしい姿をしているため、「パンダガジュマル」と呼ばれています。幸パンダガジュマルの変異希少種で、白い斑入りの白パンダガジュマルなどもあります。
センカクガジュマル
センカクガジュマルは、ガジュマルの地域変種で尖閣諸島と石垣島など離島に自生しているガジュマルです。一般的なガジュマルよりも葉が肉厚で光沢があり、葉の形は丸みがありつつも葉先が少し尖っていて、他のガジュマルとは一味違った風合いを楽しむことができます。
オウゴンガジュマル
オウゴンガジュマルとは、葉の色が黄金色を帯びていることからその名が付けられました。一般的なガジュマルと比べて葉の色が明るく、部屋に置くと一層華やかな雰囲気を演出します。育て方は基本的なガジュマルと同様ですが、光の当たり具合によって葉の色が変わるため、適度な日光を確保すると良いでしょう。
ガジュマルの特性と育て方を理解することで、観葉植物をあまり育てたことがない初心者の方でも、屋内の鉢植えで簡単にガジュマルを育てることができ、さらに毎日のお世話がより楽しくなります。ここではガジュマルの育て方の基本を押さえていきましょう。
日当たり
ガジュマルは明るい場所を好むため、日当たりの良い窓辺やバルコニーが適しています。ただし、直射日光が長時間当たると葉が茶色く変色してしまう葉焼けを起こすことがあるため、レースのカーテン越しに光が入る場所が理想的です。特に夏場は強い日差しを避ける工夫が必要です。
気温
ガジュマルは熱帯原産ですが、少しだけ耐寒性がある観葉植物です。日本の暖かい季節は直射日光を避ければ、屋外でも育てることが可能です。気温が10℃を下回る10月~11月頃には屋内に取り込むようにしましょう。
冬は屋内でも室温が5℃以下になると枯れてしまうので、窓際の気温が下がりやすい場所を避けた場所で管理してください。また屋内で育てる場合はエアコンの風が直接当たらないように注意しましょう。エアコンの風は乾燥しているので、直接当たる事で過度に乾燥させてしまい、葉が傷んだり水分不足になったりします。
湿度
湿度がある程度高い熱帯原産のガジュマルは、乾燥した環境では葉が枯れやすくなるため、適度な湿度を保つ必要があります。屋内の場合、朝晩に霧吹きで株全体を濡れるようミスティング ※してあげると良いでしょう。屋外の場合は葉の上から株全体に水をかけて全体を濡らすようにしてください。特に冬の屋内管理は部屋が乾燥しがちなので、加湿器を使用するか、1日に1~2回、葉や幹に霧吹きをしましょう。
※(霧吹き等で)ミストをかけること
風通し
通気性の悪い場所に置くとカビや害虫が発生しやすくなるため、風通しの良い場所を選びます。ただし、強風が直接当たる場所も避けるようにしましょう。屋内の場合、サーキュレーターの風をつかって部屋全体の空気を動かしてあげると良いでしょう。エアコン同様に、サーキュレーターの風も直接当てず、空気を循環させるようにして当てると良いでしょう。
鉢の選び方
ガジュマルは根が広がりやすい植物なので、適切な鉢を選ぶことも重要です。鉢底に排水穴がある鉢 を選ぶことで、根腐れを防ぎ、健康な成長を促進させることができます。鉢のサイズも定期的に確認し、株自体が大きくなってきたら一回り大きな鉢に植え替えると良いでしょう。
ガジュマルの苗は、健康でしっかりとしたものを選びましょう。葉が鮮やかな色で、しおれがないものを選びます 。葉に斑点や虫食いがある苗は避けましょう。また、幹や茎が太く、根がしっかりと張っているものが理想的です。根がポットの底から出ている場合は、成長が進んでいる証拠ですが、過度に根詰まりしているものは避けた方が無難です。
次に、ガジュマルの苗の形状も大切な選び方のポイントです。ガジュマルの持つ「気根」がバランスよく、幹や枝を含めた全体の形が整っている苗を選ぶと、将来的に美しい姿に育てることができます。
さらに、苗を購入する時期も注意しましょう。ガジュマルは春から夏にかけて成長が活発になるため、この時期に購入すると新しい環境に適応しやすくなります。ガジュマルの活動が落ち着いてくる秋や冬に苗を購入する場合は、温度管理に注意し、寒さから苗を守る必要があります。
また、購入する場所は信頼できる園芸店や専門店で購入することをお勧めします。植物の管理が行き届いており、健康な苗を手に入れることができます。また、専門知識を持ったスタッフからアドバイスを受けることもできるため、初めてガジュマルを育てる方には特におすすめです。
ガジュマルは基本的に表土が乾いたら水を与えるのが理想的です。初心者でも育てやすいガジュマルですが、季節ごとに最適な水やりのタイミングや頻度は変わるので、株の状態と表土の状態を確認しながら水やりをしましょう。
春:3月中旬~5月下旬
春は気温が上がり始め、ガジュマルが休眠から目が覚める季節です。葉が落ちた枝や幹、根本から新芽が芽吹いてきていないか観察しましょう。新芽が芽吹いてきたら株が活動し始めた状態で、土中の根も動き始めたサインです。
土の乾燥に気を付けて、基本的に1週間に2回ほどの頻度、朝のタイミングで、しっかりと水やりをしましょう。土が乾燥した状態が長く続くと、せっかく伸びてきた根が枯死してしまいます。
もし新芽が出ていなければまだ休眠している場合があるので、様子を見て焦らず冬の水やり管理をしましょう。
夏:6月~9月下旬
夏はぐんぐん気温が上がり、ガジュマルの葉や枝が旺盛に広がり、元気に育つ季節です。成長期のガジュマルは多くの水を必要とするので土が乾燥しやすくなります。春と同じく1週間に2回、または2~3日に1回の頻度での水やりをしましょう。株の状態や置かれている場所によっては乾燥のしやすさが変わってくるので、状態を見ながら水やりを行います。夏の梅雨時期は高温とはいえ、長雨になり湿度が高い状態が続く場合もあります。そのような時期は受け皿の 水が乾ききらずに残ってしまい、過湿になることで根腐れが発生することがあるため注意しましょう。
秋:10月~11月下旬
秋は徐々に気温が下がり始める季節です。温度も10℃を切るようになるので、春から夏に屋外で管理している場合は屋内に取り込むようにしましょう。ガジュマルは新芽の展開が落ち着いてくると根の活動も緩やかになるため、それほど水を欲しがらなくなり、土の乾燥スピードも春夏に比べて緩やかになります。土の乾燥状態を見ながら1週間に1回ほどの頻度で水やりをしましょう。
冬:12月~3月上旬
ガジュマルにとって休眠期となる冬は、成長がもっとも緩慢な季節で根の活動も落ち着いてきます。温度が10℃を下回ってくると、葉が落ち徐々に枯れこんできます。根の活動は少なく、必要とする水の量も少なくはなりますが、完全に水を切ってしまうと根が枯死してしまうので、1~2週間に1回を目安に、控えめに水やりをします。屋内で育てていると、エアコンなどで空気が乾燥している場合があるので、頻度を目安にしながらも土の乾燥状態に気を配って水やりをすると安全です。また冬の水やりには水温も考慮しましょう。冷たい水は根を傷める可能性があるため、常温の水を使用するのが望ましいです。常温の水を与えることでガジュマルの根はストレスを感じることなく、水分を吸収できるようになります。
葉水(ミスティング)とは、植物の葉に直接水をスプレーすることです。湿度を保ち、葉や枝に付着するホコリや害虫を取り除くためにも重要な方法です。特に室内で育てているガジュマルは、エアコンなどによって乾燥した環境の影響を受けやすく、葉が乾燥することがあります。これを防ぐためにも、葉水は非常に効果的です。
葉水のタイミングとしては、朝か夕方が最適です。日中の直射日光が当たる時間帯に葉水を行うと、水滴がレンズのようになり、葉焼けを起こす可能性があるため避けましょう。また、冬場の寒い時期には、葉水を行う際も水の温度に注意が必要です。冬に冷たい水を使用すると、植物にストレスを与えることがあるので、15℃程度の水温の水を使用するのが理想的です。
葉水の方法については、霧吹きやスプレーボトルを使って葉や枝、幹の全体に均一に水をかけるようにします。葉に散布する場合、葉の表面だけでなく、裏側にも十分に水をかけると良いでしょう。葉の裏側には小さい気孔が多くあり、湿度を保つだけでなく葉の裏面からも吸水させることができるのでおすすめです。
また、葉水をする頻度については、季節や室内の湿度に応じて調整が必要です。夏場や乾燥する冬場は、毎日朝晩2回行うと良いでしょう。逆に湿度が高い時期や梅雨の時期には過湿になってしまうため、葉水は控えてください。葉や枝、幹が常に湿っている状態が続くと、カビや病気の原因になることもありますので、注意が必要です。
最後に、葉水を行った後は風通しの良い場所にガジュマルを置くことが大切です。湿気がこもると病気の原因になるため、しっかりと葉を乾かす時間を設けてください。
ガジュマルに肥料を与える時期は成長期である春から夏にかけてが最適です。具体的には、4月から9月にかけては液体肥料の場合は14日(2週間)に1回の頻度で水やりと一緒に液肥を与えてください。固形の肥料の場合は月に1度の頻度で肥料を施します。秋から冬にかけてはガジュマルの成長が緩慢になるため、肥料を与える必要はありません。
ガジュマルには窒素、リン酸、カリをバランス良く含んだ液体肥料が適しています。液体肥料を使用する場合は、一般的に水に薄めて与えることが推奨されます。肥料の濃度は各メーカーの規定量に従い、過剰に与えることがないように注意が必要です。また、液体の肥料は葉面散布としても使用することが可能です。固形肥料を使用することも可能ですが、その場合は肥料が直接ガジュマルの根に触れないように土の表面に散布し、軽く土をかける形で施肥します。
液体肥料の場合
14日(2週間)に1回を目安に与えます。施肥の際には、必ずガジュマルの根が湿っている状態で行うことが重要です。乾いた土壌に肥料を施すと、根が肥料の成分を吸収しすぎてしまい、肥料焼けを起こすリスクがあります。そのため、肥料を与える前に軽く水をやり、根が十分に潤っていることを確認してから施肥します。
固形の肥料の場合
月に1回を目安に与えます。肥料が直接ガジュマルの根に触れないよう注意しながら、土の表面にまきます。まいた後は指で軽く土と馴染ませると良いでしょう。ガジュマルに肥料を与えた後は、少量の水を与えることで、肥料が均等に行き渡るようにします。この際、水やりの量が多すぎると肥料が流れてしまうため、適度な量に留めておきましょう。
葉面散布の場合
日頃のお世話の葉水の代わりに、葉面散布で葉に栄養素をあたえることができます。葉の表だけでなく裏側にも均等に葉面散布してください。ガジュマルの成長が活発になり始める春先の芽吹きのタイミングや、梅雨時期で過湿や高温し過ぎて根が疲れている時、一時的な剪定で株が疲れている時などに素早く栄養補給が出来るのでおすすめです。特に夏場の葉面散布は葉焼けを防ぐために朝方か夕方にするよう注意しましょう。
ガジュマルにおすすめ
葉水と一緒に肥料を与えられる、「水でうすめてミストするサプリ」です。
マグネシウムと微量要素を葉に直接与えて、光合成をサポートします。
N、P、Kを含まないため通常の肥料と併用が可能です。
ガジュマルの剪定を行う最適な時期は3月下旬ごろ、休眠から新芽が芽吹く前が最適です。前年に伸びた 枝のバランスを整え、枯れた枝をカットしましょう。春から夏にかけても剪定は行うことができますが、せっかく活発になって伸びた枝をこの時期に切ってしまうより、翌年の休眠明け前の3月下旬ごろに剪定を行う方が株の体力を無駄に消費させることがなくおすすめです。剪定の際は、まず病気や枯れた枝を取り除き、次に全体の形を整えるために、下に伸びた枝や内向きになっている枝など不要な枝や過度に伸びた枝をカットします。枝をカットする時は、葉の付け根や節のすぐ上を斜めに切ることで、切り口から新芽が出やすくなります。
注意するポイント
剪定を行う際には清潔な剪定ばさみを使用することが重要です。剪定ばさみが汚れていると、病気や害虫が切り口から侵入するリスクが高まります。また、一度に大量の枝を切りすぎないように注意しましょう。過度な剪定はガジュマルにストレスを与え、弱体化させる原因となります。さらに、剪定後は切り口に専用の癒合剤を塗布することをおすすめします。これにより切り口からの病原菌の侵入を防ぎ、治癒を促進します。剪定後のガジュマルは数日間、直射日光を避け、風通しの良い場所に置くことで、回復を助けることができます。
また、剪定作業を行う際には自身の安全にも配慮しましょう。特に大きなガジュマルを剪定する場合は、脚立や保護手袋を使用して、転倒や怪我を防ぐことが大切です。剪定はガジュマルの美しさと健康を維持するための重要な作業ですが、適切な方法と注意点を守ることで、その効果を最大限に引き出すことができます。
ガジュマルの植え替え頻度は2~3年に1回、適切な時期としては2月下旬から3月ごろの早春、休眠からガジュマルが目覚める前に行いましょう。体力を無駄に消費させず、植え替えの際に生じる根のダメージも少ないのでおすすめです。春から夏にかけても植え替えを行うことができますが、元気に伸びてきた根を一時的に切ってしまう可能性が高く、活動期とはいえ回復するのに時間がかかってしまうので、活動期前の早春に植え替えを終えていることが理想的です。
植え替え方法
1. 鉢選び:ガジュマルの上部と鉢のバランスがあったものを選びましょう。植え替えの際に毎回鉢を大きくする必要はありません。上部のバランスと下部の根の張れる余地があるのであれば、同じ鉢を使用しても問題ありません。上部が大きく成長して今の鉢ではバランスが悪い、根が成長しすぎて根が張れる余地がない、などの場合は現在の鉢よりも一回り大きな鉢を選びます。排水性の良い鉢底穴があるものが理想です。
2. 土の準備:ガジュマルは水はけの良い土を好みます。市販の観葉植物用の土や、自作する場合は赤玉土と腐葉土を混ぜたものを使用します。さらに「腐植資材リフカ※₁」を一緒に混ぜることで土の環境を良くし、保肥力や保水力を向上させる効果が期待できるため併用することをおすすめします。
※₁腐植資材リフカは自然暮らしの商品です
3. 根の処理:鉢からガジュマルを取り出したら、古い土を軽く払い落とし、根の状態を確認します。黒く傷んだ根や腐った根があれば、清潔なハサミで切り落とします。
4. 鉢への植え替え:植え替えを行う鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を敷き、その上に少量の新しい土を入れます。次にガジュマルを鉢に入れ、周りに新しい土を詰めて軽く固定します。この時、強く固定しすぎると根を傷つけてしまうおそれがあるので、軽く固定するように心がけましょう。
5. 水やり:植え替え後はたっぷりと水を与えます。水が鉢底から流れ出るまでしっかりと与えることで、土と根が密着しやすくなります。植え替え直後はまだ根がダメージを受けていて、回復するまでに時間がかかります。1回目の水やりの後は株と土の様子を観察し、芽吹きを確認してから水を与えることで植え替え後の根腐れリスクが軽減します。
6. 置き場所:植え替え直後のガジュマルはストレスを感じやすいため、直射日光を避けた明るい場所に置き、風通しの良い環境で管理します。
ガジュマルの葉が本来の葉の色とは異なる黄色などに変化する原因は多岐にわたりますが、最も一般的な原因としては水やりの過不足、日光不足、温度変化、病気や害虫の影響が挙げられます。
水やりの過不足
まず、水やりの過不足です。ガジュマルは過湿を嫌いますが、乾燥しすぎると緑色の葉が黄色に変化することがあります。水やりは土の表面が乾いたら行い、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと行うことが重要です。また、排水性の良い土を用いることで根腐れを防ぐことができます。
日光不足または日光の当てすぎ
ガジュマルは明るい場所を好むため、光が不足すると光合成が十分に行われず、緑色の葉が黄色に変化することがあります。逆に、明るい場所であっても直射日光が当たりすぎると葉が日焼けを起こして黄色く変色する場合があります。暖かくなって一時的にベランダなど外に出す場合でも、直射日光を避け、明るい間接光の当たる場所に置くことが理想的です。
温度変化
ガジュマルは温暖な環境を好むため、急激な温度変化や寒さに弱いです。特に冬場は室内に取り込み、室温を15℃以上、最低でも10℃以上を保つようにしましょう。
病気や害虫
病気や害虫も葉の黄化の原因となり得ます。例えば、ハダニやアブラムシなどの害虫が葉の養分を吸い取ると、葉が黄色、または茶色に変化することがあります。定期的に葉の裏側もチェックし、異常があれば速やかに対処しましょう。害虫を見つけた際は、専用の駆除剤で対処することが効果的です。
肥料の過不足
ガジュマルへの肥料が足りないと栄養不足で緑色の葉が黄色に変化し、一方で過剰な肥料は根を傷める原因になります。適切な量の肥料を定期的に与えることで、健康な葉を維持することができます。特に成長期には、液体の肥料であれば1~2週間に1回、固形の肥料であれば月に1度程度与えると効果的です。
これらの原因と対策を理解し、適切な管理を行うことで、ガジュマルの葉が変色する問題を防ぐことができます。正しいケアをして、ガジュマルの美しい緑の葉を保ちましょう。
ガジュマルは比較的強健な観葉植物ですが、害虫の被害を受けることがあります。特に注意が必要な害虫としてアブラムシ、カイガラムシ、ハダニなどが挙げられます。これらの害虫は葉や茎に寄生し、植物の成長を妨げるほか、病気を媒介することもあります。
アブラムシ
アブラムシは新芽や若い葉に集まり、植物の栄養を吸い取る虫です。見つけ次第、速やかに駆除することが重要です。アブラムシ対策としては、まず葉の表面を水で洗い流す方法が一般的です。これだけでもかなりの数を取り除くことができます。また、殺虫のために石けん水※₁をスプレーで噴霧して使用することで、より効果的に駆除することが可能です。
※₁水1リットルに粉石鹼10gを入れて溶かしたもの
カイガラムシ
カイガラムシは貝殻を背負ったような姿をしており、葉や茎から養分を吸う虫です。またカイガラムシは白い分泌物を排泄し付着させるので、これも病気の原因になります。乾燥を好むカイガラムシは春から夏にかけて多く活動するので、日頃葉や茎などの観察を行い、早期発見を心がけましょう。カイガラムシは手で取り除くか、アルコールを含んだ綿棒で拭き取る方法が有効です。市販のカイガラムシ専用の殺虫剤を使用することも効果的です。
ハダニ
ハダニは葉の裏側に寄生する虫で、緑色の葉を黄色に変化させることがあります。ハダニは乾燥した環境を好むため、頻繁な葉水で湿度を高めることにより予防できます。ハダニが発生した場合、水で洗い流すか、専用の殺虫剤を使用して駆除します。特に、葉の裏側に注意して薬剤を散布することが重要です。
害虫対策を行う際は、予防も重要です。定期的な観察と掃除を行い、早期発見と被害の拡大を防ぎましょう。また、風通しの良い場所で育てることも、害虫の発生を抑える効果があります。さらに、他の植物からの感染を防ぐため、新しい植物を購入した際はしばらく隔離して様子を見た後にガジュマルと一緒に育てるとよいでしょう。
害虫の早期発見で被害を最小限に抑え、ガジュマルの魅力を最大限に引き出しましょう。
ガジュマルの育て方やお手入れの方法について、大切なポイントをまとめました。
育てるのに適切な場所
ガジュマルは暖かく明るい場所を好みますが、葉が日焼けしやすいので外で管理する場合でも直射日光を避けることが望ましいです。室内に置く場合は、窓に近い薄いカーテンやレース越しの明るい場所が最適です。耐寒性が少しありますが基本は寒さに弱いため、室温は10℃以上を保ち5℃を切らないようにしましょう。冬場には窓際の冷気やエアコンの風が直接当たらないように注意しましょう。
水やりのタイミングと方法
ガジュマルは湿度を好むため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えることが必要です。ただし、過剰な水やりは根腐れの原因となるため、注意が必要です。また、葉水も効果的です。特に乾燥する季節には、葉に霧吹きをして湿度を保つようにしましょう。
肥料の与え方
成長期である春と夏には、1~2週間に1度の頻度で液体肥料を与えると良いでしょう。肥料の過不足は葉の色や成長に影響を与えるため、適切な量を守ることが大切です。
ガジュマルの剪定方法
ガジュマルの健康を保つために必要な作業です。剪定は3月下旬の早春に行うのが最適で、不要な枝や葉を取り除くことで、風通しを良くし、病害虫の発生を防ぎます。また、剪定によってガジュマルの形やサイズを整えることも可能です。
季節ごとの手入れ
春と夏には成長が活発になるため、こまめな水やりと肥料の追加が必要です。一方、秋と冬は成長が鈍くなるため、水やりの頻度を減らし、肥料も控えめにします。冬の寒さに弱いガジュマルは、屋外に出している場合10~11月の秋ごろから室内に取り込み、適切な温度管理を行うことが重要です。
トラブルが発生した際の対策
ガジュマルの葉が変色する場合や害虫が発生した場合は、早急に対処することで被害を最小限に抑えることができます。適切な育て方と手入れ、そして環境管理を行うことで、ガジュマルは元気に育ち、美しい緑を楽しむことができます。
ガジュマルは、屋外でも育てることが可能です。ただし、育てる地域や環境に応じていくつかの注意点があります。まず、ガジュマルは熱帯地域原産の植物であり、寒さには弱い性質を持っています。そのため、冬季の寒さが厳しい地域では、屋外で育てるのは難しいかもしれません。最低気温が10℃を下回る場所では、冬の間は室内に移動させることをおすすめします。
一方、冬の気温でも10℃以上を保つことができる温暖な地域では、ガジュマルは屋外でも元気に育つことができます。屋外に置く場合、直射日光に当たる場所は避け、明るい日陰や半日陰の場所が最適です。直射日光が強すぎると、葉焼けを起こしてしまうことがあるため注意が必要です。
ガジュマルは簡単に増やすことができます。ガジュマルの増やし方には、主に「挿し木」と「取り木」の方法があります。挿し木は手軽さが魅力で、取り木はより確実に根を出す方法です。初心者の方はまず挿し木から試してみると良いでしょう。
剪定などで切った枝を苗として育てる方法です。挿し木を行うのに最適な時期は春から夏です。この時期はガジュマルの成長が活発で、発根も早く進みます。
手順
- ある程度太く健康なガジュマルの枝を10cmほど切り取ります。葉が数枚ついている状態が理想的です。
- 切り口を清潔な剪定バサミで斜めにカットし、根が出やすいようにします。
- 切り口を水に浸けて、しばらく置きます。これにより、切り口からの水分吸収が促進されます。
- 挿し木用の土(市販の挿し木用土や赤玉土など)に枝を挿し、軽く土を押し固めます。
- 日陰で風通しの良い場所に置き、土の表面が乾燥しないように適宜水やりをします。1〜2週間で新しい根が出始めます。
取り木も春から夏が適しています。この時期はガジュマルの成長が盛んなため、木の部分からの発根が期待できます。
手順
- 増やしたいガジュマルの枝の一部にリング状の切り込みを入れ、樹皮を剥がします。切り込みは約1〜2cm幅で、木の周囲全体を輪状に剥がします。
- 切り込み部分に湿らせた水苔を巻きつけ、ビニールやラップフィルムでしっかりと包みます。これにより、湿度が保たれ、発根が促進されます。
- 発根が確認できるまで定期的に水苔の湿度をチェックし、水分を補給します。通常、1〜2ヶ月ほどで根が出てきます。
- 根が十分に発達したら、その部分を切り取り、新しい鉢に苗として植え付けます。
観葉植物の栽培初心者の方は取り木という言葉に馴染みがなく、難しいように感じられるかもしれませんが、ガジュマルだけでなく色々な観葉植物にも応用できる増やし方です。ぜひ参考にしてみてください。
「多幸の木」「精霊の宿る木」と呼ばれ、太い幹と気根が特徴的なガジュマル。特性や育て方を知ることで、より一層ガジュマルを観葉植物として、またインテリアグリーンとして楽しむことができるでしょう。育成の過程で疑問が生じた場合は、再度この記事を参考にしてみてください。ガジュマルの成長を見守りながら、楽しいガーデニングライフをお過ごしください。