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ほのかな甘みがあり、色鮮やかな「ニンジン」。日本で主に流通している五寸ニンジンは栄養価が高いことが特徴で、カロテンを非常に多く含み、鮮やかなオレンジ色をしています。一方、お正月の料理などに用いられる金時ニンジンは、リコピンを多く含んでいるため、赤色をしています。生のままサラダにしたり、煮込み料理や炒め物、蒸し物などにして食されています。
ニンジンは葉にも栄養がたっぷりありますが、葉付きで売られていることは珍しい野菜です。家庭菜園では葉まで楽しむことができますので、ぜひ挑戦してみてください。
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最適な土壌pHは6.0~6.5で、水持ちと排水性の良い土壌を好みます。
あらかじめ苦土石灰や土壌pHバランス材※₁などでpH調整し、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
また、土壌中に障害物があると根が分かれてしまうので、深くまでふかふかとした土壌にすることが真っすぐなニンジンづくりをするポイントになります。
※₁土壌pHバランス材は『自然暮らし』の商品です。
ニンジンは直根性の野菜で、植替えすると根が傷ついてしまう可能性があるので育苗はせず、種を直にまいて育てます。
成長すると冷涼な気候が生育適温になりますが、若い苗のうちは暑さに比較的強いという性質があります。
まき時は春まきと夏まきがありますが、春まきはトウ立ちのリスクが高いため夏まきがおススメです。
8月下旬に種をまいて、11月下旬~年内の収穫を目指しましょう。
土が乾燥していると発芽率が下がるため、発芽まで土壌を乾かさないように注意します。
特にペレット種子を利用する場合には、特に土壌の乾燥には注意しましょう。
土壌のpHを調整し、有機物でふかふかにしつつ初期生育に必要な栄養を準備します。
ニンジンは根の先端が石などの障害物に当たると岐根になってしまうため、畑では堆肥または腐植資材リフカ※₂を入れながら30cmほどの深さをよく耕し、ふかふかにしておきます。
・pHの調整に苦土石灰または土壌pHバランス材※₁、土壌改良に堆肥または腐植資材リフカ※₂を植え付けの2週間前に土に混ぜ込む。
・元肥と副資材(ミネラル材、アシスト材)は1週間前に混ぜ込んでおきます。
※プランター栽培で培養土にあらかじめ肥料が入っている場合は、元肥は与えずに副資材(ミネラル材、アシスト材)のみを与えます。
※₁土壌pHバランス材※₂腐植資材リフカは『自然暮らし』の商品です。
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プランター栽培では、深く根を張らない、ミニサイズのニンジンがおススメです。
プランターは深さが30cm以上のもの選びましょう。
①底石用の軽石を入れ、「土壌の準備」で調整した培養土をプランターの8分目まで入れます。
②鉢底から流れ出るくらい、たっぷりと水を与えます。
③条間を15cm以上設定し、深さ0.5~1cmの溝をつくって、1~2cm間隔で条播きをします。
※発芽を揃えるため、溝の深さは一定にしましょう。
④ごく薄く覆土をして、霧吹きでたっぷりと水を与えます。
⑤日当たりの良い場所にプランターを置いて、発芽まで土が乾かないように、濡れた新聞紙を薄くかけます。
⑥害虫から守るため、防虫ネットを被せます。
「土壌の準備」で土壌を調整しておきます。
①排水性を高めるため畝をつくり、表面を平らにならします。
※この時、土壌が乾燥しているようであれば水を与え、土壌を湿った状態にしておきましょう。
②条間を20cmほどに設定して、深さ1cmの溝をつくり、1~2cm間隔で条播きをします。
③ごく薄く覆土をして鎮圧します。
※畑が乾燥している場合は、種が流れ出さないよう注意しながら丁寧に水を与えます。
④土壌表面が乾燥しないように、もみ殻をまいたり、不織布をべだがけしたりして保湿します
1回目は本葉が2枚になったタイミングで、2cmほどの間隔になるように間引きます。
2回目の間引きでは、本葉が5枚くらいになったら、10~12cmの間隔になるように間引きます。
※ミニサイズのニンジンの場合は、半分くらいの間隔(5~6cm)でOKです
発芽までは水を切らさないように、表面が乾いたらその都度水を与えます。
発芽後は多湿にならないよう注意し、乾いてきたら与えるようにしましょう。
2回目の間引き後に追肥をします。
その後、様子を見ながら2週間後に1回、さらに追肥をします。
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次第にニンジンの株元が露出してくるので、中耕と土寄せをしておくと緑化せずにきれいなオレンジ色を保つことができます。
肥料が直接株に当たらないように注意して、丁寧に優しく寄せましょう。
※プランター栽培の場合は、中耕や土寄せは必要ありません。
畝の表層を浅く耕したり、畝と畝の間(通路)を耕したりすることを「中耕(ちゅうこう)」といいます。 畑の土は雨ざらしになる事が多く、土の表面がどんどん固く締まって、水や空気が土の中に入りづらい環境になってしまいます。栽培途中で土を耕して土の中に新鮮な空気を入れることで、土壌微生物の活性が高まり、 根も発達し野菜の育ちがよくなります。
土が追加されることで物理的に安定し、さらに追加された土に新しく根を張るため生育が良くなる効果があります。また土寄せと同時に追肥をすることで、新しい根が張りやすく、肥料を吸わせやすくする効果が期待できます。
種まきから約3ヶ月で収穫時期になります。
株元の土を少し掘って大きさを確認し、もし目標の大きさになっていれば収穫のタイミングです。
株の付け根を持ち、真上に引き抜きましょう。
まだ大きくしたい、しばらく保存したいという場合は、株元の土を寄せて緑化しないように露出を防いでおきましょう。
あまり地中に置き過ぎると割れてしまうため、葉の色が黄色に変化する前に収穫します。
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肥料の与える量が分からないときは、
施肥量計算を行えるシミュレータで調べてみましょう。