2024.03.08
更新日: 2025.06.24
カリフラワーの育て方|プランター栽培、肥料の与え方も解説
白いブロッコリーのような見た目の「カリフラワー」。ビタミンB₁、ビタミンB₂、またビタミンCを豊富に含み、甘みがある風味と、ブロッコリーとは異なるホクホクとした食感を持っています。その見た目と風味・食感を生かして、炒め物やスープ、ポタージュや蒸し物などの料理に使われます。
この記事では、そんなカリフラワーの育て方を、畑での育て方だけでなく、プランターでの育て方についてもイラスト付きで分かりやすくご紹介します。
カリフラワーの栽培カレンダー
※クリックまたはタップで拡大表示
カリフラワーの最適土壌

カリフラワーは根張りが良いため、深さがあり、また排水性と保水性の良い肥沃な土壌を好みます。
また、最適な土壌pHは6.0~6.5です。
酸性土壌では根こぶ病が発生しやすくなるため、あらかじめ苦土石灰や土壌pHバランス材※₁などでpH調整することを忘れないようにしましょう。
※₁土壌pHバランス材は『自然暮らし』の商品です。
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カリフラワーの育苗時期

カリフラワーの種の発芽適温は25℃前後と高めです。
春まきと夏まきで栽培することが可能ですが、害虫の発生が少ない夏まきがおすすめです。
ただし30℃を超える日が続くと発芽しにくくなるため、寒冷紗などで遮光しながら育苗をするなどの工夫が必要です。
カリフラワーの育苗方法

①容器に培養土を表面まで入れて、水をたっぷりかけます。
②種をポットに3~4粒ずつ播き(セルトレイの場合は1~2粒)、上から培養土を薄く(1cm以内)かけます。

③3日~1週間で発芽します。本葉が2~3枚になったら、元気な芽を残して間引きます。
苗の植え付けは、3月中旬~4月上旬と8月下旬~9月上旬が適期です。
虫の発生が少ない8月下旬~9月上旬が特におすすめです。
カリフラワーの良い苗の選び方

本葉が4~6枚で、茎が太くしっかりとしたものを選びましょう。
葉の色が濃く、病害虫の被害を受けていないかどうかも要チェックです。
茎が折れやすいため、苗は風が弱い日に植え付けると安心です。
土壌の準備

土壌のpHを調整し、有機物でふかふかにしつつ初期生育に必要な栄養を準備します。
・pHの調整に苦土石灰または土壌pHバランス材※₁、堆肥または腐植資材リフカ※₂を植え付けの2週間前に土に混ぜ込む。
・元肥と副資材(ミネラル材、アシスト材)は1週間前に混ぜ込んでおきます。
※プランター栽培で培養土にあらかじめ肥料が入っている場合は、元肥は与えずに副資材(ミネラル材、アシスト材)のみを与えます。
※₁土壌pHバランス材※₂腐植資材リフカは『自然暮らし』の商品です。
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カリフラワー苗の植付方法
プランター栽培の場合

カリフラワーは根張りが良いため、プランターは25cm以上の深さがあるものを選びましょう。
①底石用の軽石を入れ、「土壌の準備」で調整した培養土をプランターの8分目まで入れます。
②スコップで穴を掘り、少し浅めに苗を植え付け、根元の土を軽く押さえつけます。65型のプランターに2株を目安に株間を十分にあけて植え付けましょう。
③鉢底から流れ出るくらい、たっぷりと水を与えます。
④害虫から守るため、防虫ネットを被せます。
畑栽培の場合

植える前に「土壌の準備」で土壌を調整しておきます。
①畝をつくり、株間は45cm以上確保して深植しないように植え付けます。
※定植後、畑が乾燥している場合は水をたっぷり与えます。
②害虫から守るため、防虫ネットを被せます。

カリフラワーへの水やりのコツ
表土が乾いてきたら、たっぷりと水を与えます。
カリフラワーの追肥タイミング

追肥は20~30日に1回、株元から10~15cm離して与えます。
カリフラワーは倒れやすいので、追肥と同時に土寄せをして倒伏を防止しましょう。プランター栽培で土寄せが難しい場合は必要ありません。
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どうして土寄せをするの?
土を寄せることによって、株元を物理的に安定させることができます。
また、土寄せと同時に追肥をすることで、新しい根を伸ばしやすく生育促進の効果も期待できます。
カリフラワーを直射日光に当てない「葉かけ」

カリフラワーの頂花蕾(食べる部分)は、日光に当たると黄ばんだ色味に変色し、さらには食感も損なわれてしまいます。
頂花蕾が6cmほどに成長したら、直射日光に当てないように、外葉で包み込んで周りを紐などで縛って固定しましょう。
カリフラワーの収穫タイミング

夏まきの場合、冬(12~1月頃)の時期になって頂花蕾(メインで食べる部分)の大きさが12~15cmに成長したら収穫します。
カリフラワーは頂花蕾のみで、ブロッコリーのように側花蕾(脇芽)を少しずつ収穫することはできません。
カリフラワーの育て方Q&A
カリフラワーとブロッコリーの違いは?
カリフラワーとブロッコリーの違いは、主に「食べる部分」と「育て方」にあります。
食べる部分:カリフラワーは、花蕾(からい)と呼ばれる白い部分を食べます。この部分は、花が咲く前の状態で収穫されるため、柔らかくクリーミーな食感が特徴です。一方、ブロッコリーも花蕾を食べますが、緑色でしっかりとした食感があります。また、カリフラワーもブロッコリーも頂花蕾がメインの可食部ですが、ブロッコリーは側花蕾(脇芽)も収穫して食べることができます。
育て方:カリフラワーは冷涼な気候を好み、種まきから収穫までに3〜4ヶ月かかります。ブロッコリーも同様に冷涼な気候を好みますが、耐寒性が少し高く、カリフラワーよりも早く収穫できます。
カリフラワー栽培でよくある失敗は?
カリフラワー栽培でよくある失敗には、水やりの不足や過多や、適切な間引きを行わないこと、病害虫の発生を見逃すことが挙げられます。また、土壌の栄養が不足していると、成長が遅くなったり、可食部が小さくなったりすることもあります。適切な環境管理と定期的な観察が、健康なカリフラワーを育てるために重要です。
カリフラワーはどんな種類がある?
カリフラワーは、主に白色の品種が一般的ですが、他にもいくつかの種類があります。例えば、オレンジ色の「オレンジブーケ」、紫色の「パープルカリフラワー」、緑色の「ロマネスコ」などがあります。これらの種類は、見た目の美しさだけでなく、栄養価も異なるため、好みに応じて選ぶことができます。
育て方のポイントを押さえて、美味しいカリフラワーに
カリフラワーは初心者でも比較的簡単に育てることができますが、栽培中は間引きや水やり、害虫対策を行いつつ肥料の与え方に注意することが重要です。また、美しい白い頂花蕾にするためにも、直射日光に当てないような工夫をしましょう。育て方のポイントを押さえて、家庭園芸で美味しくて美しいカリフラワー栽培にチャレンジしてみてください。
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