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ナスの育て方|プランター栽培、肥料の与え方も解説

紫色の艶がある果皮が特徴的な「ナス」。皮に含まれる「ナスニン」とアクに含まれる「クロロゲン酸」のふたつのポリフェノールが存在しています。どちらも抗酸化作用があり、皮付きのままアク抜きせずに調理すると、どちらのポリフェノールも摂取することができます。
この記事ではそんな機能性の高いナスの上手な育て方をイラスト付きで分かりやすく解説しています。畑での育て方だけではなく、プランターでの育て方もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ナスの栽培カレンダー

※クリックまたはタップで拡大表示

ナスの苗の植付時期

5月中旬~5月下旬が植付の時期です。
植付は、薄曇り~晴天の午前中がおススメです。

ナスの最適土壌

ナスは保水性が高く、排水性も良い、肥沃な土が適しています。日当たりの良い場所で栽培しましょう。
最適pHは6.0~6.5で酸性土壌を嫌うため、苦土石灰や土壌pHバランス材※₁などでpH調整をしましょう。

※₁土壌pHバランス材は『自然暮らし』の商品です。


自然暮らしおすすめ
pHを矯正しながら
土壌をふかふかに改良
土壌改良材セットは、pH調整材と腐植たっぷりの「リフカ」がセットになった商品です。酸性に傾きがちな土壌をpH調整材が矯正。また、「リフカ」は従来の土壌改良材よりも少ない量(65型プランターでは付属スプーンで2~3杯)で土をふかふかにするので、改良する度に土が増えてしまうお悩みを解決します。

土壌の準備

 

土壌のpHを調整し、有機物でふかふかにしつつ初期生育に必要な栄養を準備します。

・pHの調整に苦土石灰または土壌pHバランス材※₁、堆肥または腐植資材リフカ※₂を植え付けの2週間前に土に混ぜ込む。
・元肥と副資材(ミネラル材、アシスト材)は1週間前に混ぜ込んでおきます。

※プランター栽培で培養土にあらかじめ肥料が入っている場合は、元肥は与えずに副資材(ミネラル材、アシスト材)のみを与えます。
※₁土壌pHバランス材※₂腐植資材リフカは『自然暮らし』の商品です。

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ナスの良い苗の選び方

良いナスの苗

ナスの植え付けに適した苗は、子葉がついていて茎が太くがっちりとしたもので、本葉が7~9枚出ていて1番果の蕾(つぼみ)が紫色に色づき始めた苗です。

また葉が黄化しておらず、葉が奇形でない苗、病害が発生していない苗、徒長していない苗を選んで植えましょう。

ナスの植付方法

プランター栽培の場合

ナスのプランター栽培(植え付け)

ナスは根が深くまで成長する野菜なので、深さ30㎝以上の鉢やプランターがおすすめです。

①底石用の軽石を入れ、「土壌の準備」で調整した培養土をプランターの8分目まで入れます。

②65型プランターに2株を目安にしてスコップで穴を掘り、根鉢を崩さないように植え付け、根元の土を軽く押さえつけます。※ポットに根が多く絡んでいる場合には根鉢の底を少し解してから植えましょう

③植え付けたら仮支柱を斜めに立て、苗の茎と支柱を紐で軽めに誘引してから、鉢底から水が染み出るくらいたっぷりと水を与えます。

畑栽培の場合

ナスの畑栽培(植え付け)

「土壌の準備」で土壌を調整しておきます。

①排水性を高めるため、畝をつくります。

②土壌の極端な乾燥や降雨による水分過多を防ぐために畝にマルチを張ります。

③株間は50㎝以上に設定し、マルチの定植部分に切れ込みを入れて、スコップで苗の鉢土が埋まる程度の穴を掘り、畝と鉢土の表面が同じ高さになるように植え付けます。

④植え付けたら仮支柱を斜めに立て、苗の茎と支柱を紐で軽めに誘引します。
※定植後、畑が乾燥している場合は水をたっぷりと与えます。

ナスの支柱の立て方

 ナスの基本的な支柱の立て方

最初の花が咲き始めたら、ナスの苗を中心に三角形に3本支柱を立て、地表から20㎝ほどの所で交差させ固定します。

成長と共に茎も太くなるので、支柱と茎をゆるみをもたせながら8の字で紐を結びます。(これを誘引と呼びます)

ナスへの水やりのコツ

 

ナスは乾燥や過湿にとても弱い野菜で、乾燥しすぎても潅水しすぎても「つやなし果(ぼけナス)」や「偏平果」など障害果の発生の原因になります。

定期的な水やりは必要ですが、1回あたりの潅水量が多くなりすぎないように注意しましょう。

ナスの追肥タイミング

ナスの追肥

ナスはたくさんの果実をつけながら成長していく作物なので、定植して20日~30日経過したら1週間~10日に1回を目安に肥料を与えて樹勢を維持しましょう。

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栽培スペースに合わせたナスの仕立て方

ナスの仕立て方(三本仕立て、二本仕立て)

広いスペースがある場合は、主枝と側枝2本の3本仕立てがおすすめです。
定植後、1番花が咲いたころに、1番花のすぐ下の側枝(わき芽)と、その下にある勢いの良い側枝(わき芽)を残して、それより下のわき芽を取り除きます。

ベランダなどそこまでスペースが取れない場合は主枝と、1番花のすぐ下の側枝だけ残す、2本仕立てがおすすめです。

9月以降の秋ナスを収穫するための整枝・剪定・切り戻しの方法

整枝

ナスの整枝

枝や葉の数が増えてくると受光態勢(光の受け方)が悪化し、また風通りも悪くなるため、落花や障害果の発生・樹勢(樹の勢い)の低下につながります。
内側に伸びている枝や垂れ下がっている枝は除去しましょう。

剪定

剪定の方法によって、ナスの品質や収量が変化します。
品質重視の場合は「切り戻し剪定」を、収穫量重視の場合はある程度放任で育てた後の「更新剪定」がおすすめです。

ナスの剪定切り戻し


切り戻し剪定

着果負担を減らして、1つの実にエネルギーを集中させる方法です。

①花が咲いたら、上の葉2枚を残して剪定します。

②①の花に実が付いたら、収穫がてらすぐ下の部分で選定します。

③側枝(わき芽)が伸びて花を付けたら、①と同様に花の上の葉2枚を残して選定します。

側枝(わき芽)が伸びてきたら同様に繰り返します。

更新剪定


更新剪定

真夏の暑さと乾燥でナスの樹の勢いが衰え、実のなり方も悪くなります。

7月中旬からお盆の時期に、各枝を3分の1から2分の1の長さに剪定します。
8月以降に花をつけやすくなり、10月頃まで秋ナスを収穫することができるため、収穫量が増加します。

ナスの健康状態を知るには「花」を観察する

ナスの健康状態は花を見る

ナスの花を観察することで、健康状態を調べることができます。

①健康なナス:【長花柱花】おしべ(黄色のやく)よりも、めしべ(やくの真ん中の花柱)が長い状態。花のサイズも大きく色も濃く健康

②栄養が不足しつつあるナス:【中花柱花】おしべ(黄色のやく)と、めしべ(やくの真ん中の花柱)が同じ長さの状態

③栄養不足のナス:【短花柱花】おしべ(黄色のやく)より、めしべ(やくの真ん中の花柱)が短い状態

肥料不足や、日照不足、高温などで樹の勢いが弱ってくると②③のような栄養失調の状態になり、花に実がつかず落ちてしまうようになります。
追肥を施したり、プランターの場合は日当たりの良い場所に置き換えたりして、ナスの健康状態を良くしていきましょう。

ナスの収穫タイミング

ナスの収穫タイミング

開花後15~25日で収穫できますが、初めのころは株が疲れないように小さくても早めに収穫するようにします。 特に1~3番花は株を成長させるためにも早めに収穫します。
収穫時期を過ぎてしまうと皮が厚くて固いナスになるので注意しましょう。

育て方をマスターして家庭菜園でナスづくりを楽しもう

ナスは育て方のコツを掴めば、たくさん収穫することができます。また、品種によって色・形が非常に多様で、見た目にも楽しい野菜です。ぜひご家庭で美味しいナスづくりにチャレンジしてみてください。


ナスの栽培におすすめ
美味しい野菜に育てる
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使いやすさと効果、デザインで選ぶなら
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水でうすめる有機液肥
水でうすめる有機液肥は、様々な植物にお使いいただける有機入りの液体肥料です。従来の分かりにくいキャップ計量とは異なり、ワンプッシュして水(1L~)でうすめるだけでOK。うすめて使うのでとても経済的です。さらにキレート鉄とアミノ酸を配合しているので、光合成をサポートしながら丈夫に育てます。

施肥量計算はこちら

肥料の与える量が分からないときは、
施肥量計算を行えるシミュレータで調べてみましょう。

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