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春から秋にかけて、花を次々と咲かせる「ペチュニア」。非常に丈夫で夏でも栽培が可能な 初心者でも育てやすいお花です。育て方のコツをつかめば、1つの株でもこんもりとしたお花にすることができます。ここでは、ペチュニアの基本の育て方から肥料の与え方、花を増やす&花を長く楽しむための方法について分かりやすく解説します。
ペチュニアは、元々は南アメリカ原産のナス科の一年草で、ヨーロッパやアメリカ、そして日本で品種改良が進み、その美しい花と豊富なカラーバリエーションから世界中で人気のあるガーデニング植物です。ペチュニアの開花期は春から秋にかけてと長期間で、花壇などの地植え、鉢植え、ハンギングバスケットなどさまざまな場所で楽しむことができます。
ペチュニアの特徴
ペチュニアは、花びらは大きく、ふわっとした形をしており、色は白、ピンク、赤、紫、青、さらには複数の色が混じり合った斑入りのものまで様々です。また、花の中心に向かって色が濃くなるグラデーションタイプのものもあり、庭やベランダに彩りを加えるのに最適です。
ペチュニアの種類
ペチュニアの種類には、大きく分けてグランドカバーペチュニアとトレイリングペチュニアがあります。グランドカバーペチュニアは、地面を覆うように広がる性質があり、花壇や地植えに適しています。一方、トレイリングペチュニアは、枝が垂れ下がるように伸びるため、ハンギングバスケットや高い位置に置く鉢植えでの使用が一般的です。
ペチュニアの開花時期
品種によって若干異なりますが、ペチュニアの花の開花時期は、暖かくなってきた春の4月から11月頃です。
新しい品種が次々登場
また、ペチュニアは交配が盛んに行われており、多くの品種改良が進められています。その結果、新しい色や形の花が次々と登場し、栽培者に新たな楽しみを提供しています。花は八重咲きで豪華なものから、フリル状で可憐なものまで、カラーバリエーションも様々なものが誕生しています。
ペチュニアの植え付け時期は、春(4~5月頃)と秋(9月頃)で、真夏は避けます。種を発芽させるのが難しいので、開花した鉢苗から育てると良いでしょう。
ペチュニアは、水はけが良い土壌を好みます。水はけが悪い土壌では通気性が悪く、根腐れを起こすことがあるため、粘土質土壌で育てることは避けましょう。もし土壌の水はけが悪いという場合は、赤玉土を混ぜたり、軽石やパーライトを混ぜたりすることで改善することができます。鉢植えの場合は、底に軽石を敷いて排水性を確保すると良いでしょう。
市販の培養土を使用する場合、花用の培養土が最適です。自分で土をブレンドする場合は、赤玉土4、鹿沼土3、腐葉土2、ピートモス又は腐植資材リフカ1の配合で土を自作しても良いでしょう。
土壌pH値
ペチュニアはpH6.0〜6.5の土壌を好みます。プランターや花壇の土を繰り返し使用している場合、雨や水やりで土壌は酸性に傾きがちです。そんな時は苦土石灰や土壌PHバランス材を使用して、ペチュニアに合った状態に調整しましょう。
植え付けの際には、苗を購入した場合でも、種から育てた場合でも、植え付けの深さに注意しましょう。苗の根元が土に埋もれないようにし、適度な空気の流れが確保されるようにします。植え付け後は、たっぷりと水を与えて根をしっかりと定着させますが、その後の水やりは土の表面が乾いたら行う程度で十分です。過度な水やりは根腐れの原因となるため、注意が必要です。
液体肥料は週に1度、固形肥料は月に1度の頻度で与えると良いでしょう。ただし、肥料の与え過ぎは逆効果になるため、適量を守ることが大切です。さらに詳しい肥料の種類や与え方のコツについてはこちら
ペチュニアは水分を好む植物ですが、過度な水やりは根腐れを引き起こすため、適度に与えるようにしましょう。土の表面が乾燥してきたら、水やりのタイミングです。一般的には、週に2〜3回の水やりが理想的ですが、気温や湿度に応じて調整が必要です。特に夏場は土がすぐに乾燥するため、注意して与えましょう。
暑い時期の水やりのタイミングは?
夏の暑い時期は、朝の比較的涼しい時間帯と夕方の2回に分けて水を与えることをおすすめします。特に夏場の昼間、暑い時間帯に水をやると、暑さの影響で水が土の中でお湯になってしまいペチュニアの根にダメージを与えてしまいます。また、高温と共に湿った状態が長く続き、病気の原因となることがあります。根がしっかりと水を吸収できる時間帯に水やりを行うことで、ペチュニアが元気に育ちます。
水の上手な与え方
ペチュニアは水が好きな一方で、長雨や過湿を嫌うお花です。水を直接花や葉にかけると、過湿によって病気の発生リスクが高まるため、水はできるだけ土の表面にやさしく注ぐようにしましょう。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水を与えることが大切です。
鉢やプランターを選ぶ際には、深さが20cm以上で排水性の良いものを選びましょう。ペチュニアは根が深く張るため、浅いプランターでは成長が制限されることがあります。
鉢・プランターの置き場所
ペチュニアは日当たりの良い場所を好みますが、真夏の直射日光が強すぎる場合は、半日陰になる場所に移動するか、遮光ネットを使用して日差しを調整します。風通しの良い場所に置くことで、過湿のリスクを低減させ、病害虫の発生を予防することもできます。
ペチュニアをきれいに咲かせて長く楽しむために、肥料は欠かせません。適切な量&タイミングで肥料を与えて、美しい花を長期間楽しみましょう。
ペチュニアは肥料切れを起こしやすい植物ですので、葉の色が薄くなる、もしくは成長が鈍化したという場合は、肥料の量を増やすか、頻度を上げる必要があります。成分としては、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)をバランスよく含んだ総合肥料が適しています。窒素は葉の成長を促し、リン酸は花の形成を助け、カリウムは植物全体の健康を維持します。また、マグネシウムや微量元素(鉄、マンガン、カルシウムなど)も含まれている肥料を選ぶと、光合成をサポートして植物の健康を維持しやすくなります。
固形肥料や液体肥料のいずれも使用できますが、初心者には液体肥料がおすすめです。液体肥料は速効性があり、植物の成長をすぐにサポートすることができるためです。固形肥料を使用する場合は、緩効性のものを選び、土に混ぜ込むか、植え付けの際に根元に置くと良いでしょう。
液体肥料は液体中に肥料成分が溶け込んでいるため、根から吸収されやすく、効果をすぐに発揮することが可能です。
ペチュニアの成長が盛んな春から夏にかけて、希釈濃度を守って1週間に1回を目安に様子を見ながら与えましょう。夏の暑い時期や冬の寒い時期には成長が鈍るため、肥料の頻度を減らしたり、完全に休止したりすることも検討してください。また、液体肥料を与える際は、水やりと同様で土壌表面が乾いてきたタイミングで行うのがベストです。葉に濃い濃度の液体肥料がかかると葉焼けを起こすことがあるため、なるべく根元に直接与えるようにします。夏場は朝や夕方の涼しい時間帯に与えると、肥料成分が根から吸収されやすく、効果を発揮しやすくなります。
液肥の希釈濃度
液体肥料の希釈も重要なポイントです。市販の液体肥料には、適切な希釈倍率が容器のラベルに記載されています。この希釈倍率を守らないと、肥料が濃すぎてペチュニアの根を傷めてしまう可能性があります。逆に薄めすぎても効果が弱くなるため、適切な濃度を保ちましょう。
液体肥料の選び方とおすすめの肥料
液体肥料の選び方も重要です。ペチュニアには窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)のバランスが良い肥料が適しています。特に、花を咲かせるためにはリン酸が重要ですので、リン酸の含有量が高い肥料を選ぶと良いでしょう。
固形肥料は液体肥料とは異なり、効果を緩やかに長く発揮することが特徴的な肥料です。固形肥料は植え付け前の「元肥(もとごえ、もとひ)」と生育中に与える「追肥(ついひ)」として使用します。
元肥
種まきや苗の植付前に、固形の肥料を土壌によく混ぜ込みます。混ぜ込むタイミングは、種まきや植付の1週間前が理想的です。あらかじめ混ぜ込んでおくことで肥料が土に馴染み、その後の花の生育が良くなります。
追肥
追肥として、1ヶ月に1度くらいの頻度で固形肥料を追加することがおすすめです。肥料が葉の上に乗らないように注意し、また株元から少し離して土の表面に肥料をまきます。葉に乗ってしまうと、肥料焼けの原因になるので必ず土の上にまくようにしましょう。また、降雨直後や水やり後に葉が濡れている状態で与えると肥料が付着してしまうため、乾いた状態で与えるようにします。
また、追肥としてペチュニアに固形肥料を与える際には、土の表面を軽くほぐしてから行うと、肥料がより均等に行き渡ります。肥料を与えた後は、しっかりと成分が浸透するように、たっぷりと水を与えることが大切です。土が乾燥していると肥料が溶けにくく、効果が薄れるため、肥料を与えた後も水やりを適度に行いましょう。
肥料の種類としては、園芸用の窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)のバランスが取れた肥料が最適です。特に、リン酸の含有量が高い肥料を選ぶと、花付きが良くなります。また、市販されているものではゆっくりと溶け出すタイプの長期持続型肥料も便利です。頻繁に肥料を追加する手間を省け、植物の健康を維持しやすくなります。さらに、マグネシウム、微量元素(鉄、マンガン、カルシウムなど)の肥料を与えることで光合成を促進することができるので、固形肥料や液体肥料と併用することをおすすめします。
肥料を使用する際には、過剰に与えないことが大切です。肥料の過剰は、植物の根にダメージを与え、成長を阻害する原因となります。適量を守ることで、ペチュニアの健やかな成長をサポートしましょう。
ペチュニアの成長に合わせて臨機応変に肥料を与えることで、美しい花をより長く楽しむことができます。少し手間はかかりますが、液体肥料と固形肥料を併用して、お花の健康を維持してみましょう。例えば、種まきや植付前には固形肥料を混ぜ込んで土壌の基礎をつくり、成長期や花の開花期には液体肥料を7日に1回程度与えて生育を促進する併用方法があります。また、降雨が多い場合は液体肥料が流されやすく効果を発揮しにくいため、固形肥料に切り替えます。夏の高温期間や、植え替え直後などに根が弱っている場合、うすめた液体肥料をペチュニアの葉や花芽に「葉面散布」して、葉から肥料成分をすばやく吸収させる肥料の与え方も、さらにペチュニアの健康を保ち、花を長く綺麗に咲かすことができる方法なので取り入れてみてください。
切り戻しとは、成長した植物の一部を剪定することです。この作業により、新しい芽が出やすくなり、花の数が増え、株がより強くなります。
ペチュニアの切り戻しを行う適切な時期は、梅雨入り前がおすすめです。前述の通りペチュニアは過湿に弱い傾向があるので、長雨で過湿が続いてしまう梅雨入り前(7月末~8月中旬)に行うと、秋口の10月頃まで長く綺麗な花を楽しむことができます。また花が一段落して 咲き終わった後や、株が徒長して形が乱れてきた場合も切り戻しを行って良いタイミングです。切り戻しの際は、清潔な剪定バサミを使用し、病気の感染を防ぐために使用後は消毒をしましょう。
切り戻しの方法として、まずは株の全体を確認し、枯れた葉や古い花がらを取り除きます。その後、全体の高さを均一にするために、株全体を約1/3から1/2程度まで切り戻します。特に、徒長している部分や形が乱れている部分を中心に剪定すると良いでしょう。この際、葉の付け根に近い部分で切ることがポイントです。新しい芽がその部分から出やすくなります。
また、切り戻し後は、適切な肥料を与えることが重要です。切り戻しにより一時的に株がストレス状態になるので、うすめの液体肥料や葉面散布で栄養を補給してあげることで、回復を早めることができます。
切り戻し直後は直射日光を避け、半日陰の場所で管理しましょう。
摘心(ピンチ)はペチュニアの花の数を増やすための効果的な方法です。
摘心とは、成長中の植物の先端部分を切り取ることを指します。この作業によって、植物はエネルギーを新たな枝や花を生み出す方向に使うことになります。摘心によってペチュニアがこんもりと咲いて花壇が一層華やかになるため、ぜひ試してみてください。
摘芯の方法は、ペチュニアがまだ若い苗の時期に、主茎の先端部分をハサミでカットします。これにより、植物は脇芽を発生させ、複数の枝が形成されます。これらの新しい枝にはそれぞれ花が咲くため、全体として花の数を増やすことができます。
摘心を行うタイミングは、苗が本葉を数枚展開した時期が適しています。具体的には、本葉が4~6枚程度になった時に摘心を行うと効果的です。早すぎる摘心は植物の成長を妨げ、遅すぎる摘心は既に花芽が形成されているため効果が薄れます。摘心を行う際には、切り戻しと同様に清潔なハサミを使用し、病気の感染を防ぐことも重要です。
摘心後は新しい枝を伸ばすためのエネルギーを必要とするため、うすめの液体肥料や葉面散布で栄養補給させましょう。特に、窒素を含む肥料を適度に与えることで、健康な葉や枝の成長を促進します。また、摘心後の数日間は特に注意深く観察し、必要に応じて水やりや光の調整を行います。
また摘心は一度だけでなく、必要に応じて複数回行うことができます。最初の摘心から新しい枝が出てきたら、その枝の先端も同様に摘心することで、さらに多くの花を楽しむことができます。ただし、頻繁に摘心を行いすぎると植物に負担がかかるため注意しましょう。
花がら摘みとは、咲き終わった花を取り除く作業のことを指します。ペチュニアは、次々と花を咲かせるため、花がら摘みを行うことで新しい花の成長を促進し、見た目も美しく保つことができます。
まず、花がら摘みを行うタイミングですが、花びらがしおれて色が褪せてきたら摘み取るサインです。摘む際には、花だけでなく、その下の茎ごと摘み取ることが重要です。茎の途中で切ると、切り口から病原菌が侵入しやすくなるため、できるだけ茎の根元近くから摘むようにしましょう。
ペチュニアは4月~11月上旬頃の基本的に暖かい季節に咲く花ですが、強い日差しと高温、特に多湿には弱いため、夏の暑い時期は直射日光を避け、風通しを良くすることが大切です。強い直射日光は葉焼けを引き起こすことがあるため、半日陰の場所に移動するか、遮光ネットなどを利用して光を調整しましょう。また、高温多湿は根腐れの原因になりますので、風通しの良い場所に置くことも重要です。
水やりも夏場は注意が必要です。乾燥しやすい時期ですが、過剰な水やりは根腐れを引き起こす可能性があるため、土の表面が乾いたらしっかりと水を与えるようにします。おすすめのタイミングは乾燥状態によりますが、1日2回朝早くと夕方の比較的気温が低い時間帯です。梅雨時期の長雨が続いている状態の場合は、土も乾燥していないので水やりは状況をみながら行いましょう。
また、枯れたペチュニアの花をそのままにしておくと、種子ができるために栄養が消耗され、新しい花が咲きにくくなります。さらに雨に濡れると葉や他の花にべっとりとくっついてしまい見た目も悪くなってしまいます。定期的に花がらを摘んで美しさを維持しましょう。
ペチュニアは熱帯から亜熱帯原産の植物で、霜や寒さに弱い性質を持っています。しかし、決して冬越しが不可能というわけでありません。冬越しには、ペチュニアを室内や温室に移動させることが基本となります。温度は最低でも5度以上を保つことが理想で、窓際に置く場合は冷気が直接当たらないように工夫しましょう。
冬の間は成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らす必要があります。土が乾いたら水を与える程度で十分です。
また、冬の間は肥料を控えるのが一般的です。成長が鈍化しているため、肥料を与えても根が動いていないので吸収が追いつかず、かえってペチュニアにストレスを与える可能性があります。春が近づき、気温が上昇してきたら再び肥料を与え始めると良いでしょう。
冬越しをする場合は、傷んだ葉や花、枯れた枝を取り除き、少し風通しを良くした状態で室内や温室に取り込むようにしてください。
難易度は高くなりますが、ペチュニアは種からも育てることが可能です。ペチュニアの種まきの時期は春先で、気温が15℃から20℃程度に安定する3月から4月が最適です。種をまいてから開花するまでは、約2ヶ月かかります。
準備するもの
種をまく容器(ポットやセルトレイ)と土を準備します。ペチュニアの種は非常に小さいため、細かい粒子の発芽用土を使用すると良いでしょう。
種まきの手順
①ポットやセルトレイに種まき用土を表面まで入れて、水をたっぷりとかけます。
②次に、濡らした土の上に種をまきます。ポットには3~5粒、セルトレイには1~2粒を目安にまきましょう。種をまいた後は、薄く(1mm以内)土をかぶせます。
③霧吹きで土を軽く湿らせ、発芽するまで乾燥しないように注意します。
④発芽まで、種まきトレイは明るい場所に置きます。明るさは必要ですが直射日光は避け、間接光が当たる場所が理想的です。※発芽温度は15~20℃が適していますので、温度管理も重要です。特に寒冷地では、発芽を促すためにビニール袋やプラスチックカバーをかけるなどして保温すると良いでしょう。
芽の間引き
発芽後は、双葉が出たら間引きを行い、間隔を広くして健全な成長を促します。間引いた苗は、別のポットに移植して育てることも可能です。発芽から本葉が数枚出てくるまでの間は、引き続き適度な湿度を保ちながら、水やりを行ってください。
苗がしっかりと育ってきたら、定植タイミングです。
ペチュニアは園芸初心者でも育てやすく、適切な育て方をすれば花をたくさん咲かせることができ、定期的に液体肥料などの肥料を与えることで長く綺麗な花を楽しむことができます。また切り戻しや摘芯はこんもりとしたペチュニアの花を咲かせるために重要な作業になるので、ぜひ挑戦してみてください。