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夏になると旺盛に成長してたくさんの実を付ける「キュウリ」は、野菜の中でもとりわけ肥料を多く必要とします。ここでは、そんなキュウリに肥料を与える量やタイミング、また畑やプランター栽培における適切な土壌の状態についても詳しくご紹介いたします。
キュウリ栽培には窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)がバランスよく含まれた肥料を与えましょう。また、マグネシウムや微量要素が配合されている肥料を与えることで、キュウリの光合成をサポートすることができます。
窒素(N)
葉の成長を促進し、葉色を維持します。過剰に与えると葉が大きくなりすぎ、または急激な成長により病害虫に弱くなることがあります。
リン酸(P)
根の成長を促進し、花や実をつける力を高めます。足りないと成長が停滞し、葉色が悪くなることがあります。
カリウム(K)
植物の代謝を高め、根や茎を育てて、乾燥や寒さ、病害虫などに対する耐性を高めます。
マグネシウム(Mg)
葉緑素の形成をサポートし、光合成を促進させる効果があります。
キュウリ栽培には緩やかに長く効果を発揮する「固形肥料」と、速効性の「液体肥料」の使用がおすすめです。
肥料を多く必要とするキュウリにおいて固形肥料は相性がとても良く、肥料切れでキュウリの成長が停滞するリスクを減らしてくれます。
固形肥料は液体肥料よりも効果の持続期間は長めですが、さらに緩効性の成分(有機やDd、UFなど)を含んでいると効果がより長続きします。
効果は長く続きませんが、急いでキュウリに栄養を与えたい時や、固形肥料を補助したい時に液体肥料はピッタリです。規定量にうすめて、水やりを兼ねて与えましょう。
有機肥料と無機肥料はそれぞれ異なる特徴があります。
有機肥料は動植物由来の原材料を使用しており、土壌の有機質を増やし、微生物の活動を活発にすることで土壌の健康を改善します。また、有機肥料はゆっくりと効果を発揮するため、長期的な栄養供給が期待できますが、即効性は劣ります。
一方、無機肥料は化学的に合成された成分を含むため、必要な栄養素を迅速に供給することが可能です。特に、急速な成長が求められる段階では無機肥料の使用が効果的です。しかし、過剰使用は土壌の塩性化を招く恐れがあるため、適量の施肥が求められます。
環境への配慮や土壌の持続的な健康を考慮する場合は有機肥料を、成長促進や収穫量の増加を目的とする場合は無機肥料を使用するなど、目的に応じた使い分けが理想的です。
また、肥料の中には有機と無機の良いところを兼ね備えた「有機化成肥料」も存在するので、成長が早くて収穫期間が長いキュウリにはこちらの肥料も検討してみてください。
キュウリに肥料を与えるタイミングは、苗の植え付け前に与える「元肥」が1回と、成長途中に与える「追肥」が3~4回あります。与える土壌の状態によって肥料の効果は大きく変化するので、苗を植え付ける前に土壌改良をして、根を張りやすく、肥料成分を吸収しやすい環境に整えましょう。
キュウリ栽培に最適な土壌pHは6.0~6.5です。また、排水不良の土壌では湿害やさび病などの病気を誘発するため、排水性の良い土壌を使用することがポイントです。
土壌pHの調整に苦土石灰または土壌pHバランス材※₁、堆肥または腐植資材リフカ※₂を植え付けの2週間前に土に混ぜ込んでおくことで、土壌pHが整ったふかふかで排水性と保水性の良い土になります。さらに排水性を高めるため、プランターの場合は底石用の軽石を使用し、畑の場合は畝をつくりましょう。
※₁土壌pHバランス材※₂腐植資材リフカは『自然暮らし』の商品です。
肥料成分は土壌pHが弱酸性(6.0~6.5)の範囲で溶けだしやすいという性質があります。そのため、キュウリを含む多くの植物がpH6.0~6.5の弱酸性で育ちやすくなっています。(ブルーベリーなど、一部例外の植物も存在します)
種まきや苗の植え付け前に使用する肥料を「元肥」と呼びます。
キュウリの苗を植え付ける1週間前に、緩効性の固形肥料を土によく混ぜ込んでおきましょう。副資材(ミネラル材※など)があれば、同時に混ぜ込んでおきます。
ただし、プランター栽培で培養土にあらかじめ肥料が入っている場合は、元肥は与えずに副資材のみを与えます。
成長途中に与える肥料を「追肥」と呼びます。
キュウリの苗を植え付けて20~30日経過したら、1週間~10日に1回を目安に肥料を与えましょう。キュウリが収穫できる間は継続して与えるようにします。
また、キュウリは根張りが浅い植物です。肥料は株元から少し離してまいて、肥料焼けしないよう十分注意しましょう。
肥料は適量を与えることが重要ですが、畑、プランター、鉢のサイズはご家庭によってばらばらで、正確な量が分からないという方も多いはず。
自然暮らしの「肥料シミュレーター」であれば、肥料の種類と野菜の種類をお選びいただき、栽培する面積やプランター・鉢の大きさを入力することで「元肥」「追肥」の適切な量を自動で算出いたします。
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プランターや畑の大きさを入力して
元肥や追肥の量を簡単計算
キュウリの肥料切れサインは葉に表れます。
・葉が黄色くなってきた場合は窒素(N)不足の可能性があります。窒素は植物の成長を促進するため、葉の色や成長速度に直接影響を与えます。
・葉の縁が茶色く乾燥している場合は、カリウム(K)不足が疑われます。カリウムは水分の調整や病害抵抗性に寄与するため、葉の健康状態に影響を及ぼします。
・葉が小さくなり、全体的に植物が活力を失っているように見える場合は、リン酸(P)不足の可能性があります。リン酸は根の成長やエネルギーの代謝を助け、花や果実の発育に重要です。
このような症状を発見したら、液体肥料を与えて様子を見ましょう。
キュウリの栽培には、成長中に効果を発揮し続けることのできる持続力がありつつ、根に優しい肥料がおすすめです。
有機ダブルは有機と化学肥料の2つを配合した有機化成肥料です。有機質はゆっくり長く効くことが特徴ですが、分解するまで時間がかかり、本当に効かせたい時期を逃してしまう…なんてことも。有機ダブルは化学肥料の成分が早く効くので、有機質が分解されるまでしっかり生育を促進。後追いで有機質が分解されて効果を発揮します。
有機を配合しているので、分解者である微生物を豊かにして土壌を改善します。有機特有の臭いが少なく、ご近所との距離が近いお庭やベランダでも安心してご使用いただけます。
有機に加え、さらに窒素成分をゆっくり長く効かせることができる「ジシアンジアミド(Dd)」を配合しています。
ワンプッシュで計量ができる便利な有機液肥です。肥料の量を正確に&簡単に計量できるので、適切な濃度でキュウリに肥料を与えることができます。成長期に固形肥料と併用したり、すぐに栄養を補給したりする時に便利な本商品は、キュウリやトマトといった野菜から花、果樹、観葉植物まで幅広くご使用いただけます。
有機由来のアミノ酸を含有しているため、植物の葉茎・果実・根の生育を速やかに促すことができます。
植物の光合成に大切な成分「鉄」を、吸収しやすい「キレート鉄」の状態で与えることができるので、光合成を活性化して丈夫な植物へと育てます。
家庭菜園で人気のキュウリですが、肥料の種類、量、タイミング、与え方によって収穫量は大きく変化します。施肥のポイントをしっかり押さえて、キュウリ栽培を成功させましょう。
自然暮らし編集部
自然暮らし編集部は、植物や肥料のプロのライターチームです。
植物・野菜・肥料の使い方について、専門家からの知識やノウハウを発信していきます。
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