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スイカ栽培に最適な肥料の種類と与え方

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分厚い果皮を持ち、瑞々しく鮮やかな赤や黄色の果肉が特徴的な「スイカ」。夏の日差しを浴びながら旺盛に成長するため、肥料は必要不可欠な存在です。ここでは、そんなスイカに適した肥料の成分や種類、与え方について詳しく解説していきます。

スイカ栽培の基本と肥料の重要性

スイカの栽培方法

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スイカの栽培方法について詳しい内容はこちら
スイカの育て方|受粉、プランターの立体栽培のコツも

肥料が与える影響とその重要性

肥料がスイカに与える影響とその重要性

肥料は根や葉、茎の成長を促進するため、スイカが健康を維持しつつ光合成を効率よく行うことが可能になり、結果として大きくて甘い果実をつけることができるようになります。甘くて美味しいスイカを育てるためには、肥料は重要な要素なのです。

スイカに最適な肥料の成分と種類

スイカ栽培に適した肥料の成分

スイカ栽培に適した肥料の成分

スイカの成長には特に窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の三大栄養素が重要です。

窒素は葉や茎の成長を促進し、植物の基本的な成長を支えます。しかし、過剰な窒素は葉ばかりが茂り、果実の成長を妨げることがありますので、適量を守ることが大切です。リン酸は、根の発達や果実の形成に重要な役割を果たします。特に開花期から結実期にかけて、リンの供給をしっかり行うことで、スイカの果実が大きく甘く育ちます。カリウムは、全体の成長を整え、果実の糖度を高める効果があります。乾燥や病害虫への抵抗力を高める作用もあり、健康なスイカを育てるためには欠かせない成分です。

これらの成分に加え、カルシウムやマグネシウム、微量要素の鉄やマンガンなどもスイカの健康な成長に寄与します。カルシウムは果実の品質を向上させ、マグネシウムは光合成を助けます。微量要素は必要量は少ないものの欠乏すると生育障害を引き起こすため、バランスよく含まれる肥料を選ぶと良いでしょう。

有機肥料と化成肥料

有機肥料と化成肥料

有機肥料は、土壌中の微生物が有機質を分解する工程を経ることで、窒素(N)成分として根から吸収できるようになります。植物が栄養として利用できるようになるまで時間がかかる一方、ゆっくり長くスイカに肥料成分を供給することができます。

一方で、スイカに急いで肥料を与えたい時や株が弱々しい場合は、速効性の肥料がおすすめです。「化成肥料」は「有機肥料」とは異なり微生物の分解工程が少ないため、比較的早く効かせることができます。

液体肥料(液肥)

さらに短期間で肥料を効かせたい場合は「液体肥料(液肥)」がおすすめです。肥料成分が水に溶け込んでいる「液体肥料」は根からすぐに吸収されるため、スイカはすぐに肥料成分を利用することが可能です。一方で雨や水やりで土から流れやすいため、効果は長続きしません。

肥料の特性を活かした使い分け、または併用することが上手なスイカ栽培のポイントになります。

スイカの肥料の与え方とタイミング

スイカ栽培において、肥料の与え方、量、タイミングは非常に重要です。また、肥料の効果は土壌の状態によっても左右されるため、土壌作りから丁寧に行いましょう。

土壌改良で肥料の効果アップ

土壌改良でスイカへの肥料の効果アップ

スイカ栽培に適した土壌pHは6.0~6.5です。また、スイカは排水不良の土壌では根腐れを誘発するため、排水性の良い土壌を使用することがポイントです。
土壌pHの調整に苦土石灰または土壌pHバランス材※₁、堆肥または腐植資材リフカ※₂を植え付けの2週間前に土に混ぜ込んでおくことで、土壌pHが整ったふかふかで排水性と保水性の良い土になります。さらに排水性を高めるため、プランターの場合は底石用の軽石を使用し、畑の場合は畝をつくり、スイカを植え付けましょう。

※₁土壌pHバランス材※₂腐植資材リフカは『自然暮らし』の商品です。

なぜ土壌のpHが重要?

肥料成分は土壌pHが弱酸性(6.0~6.5)の範囲で溶け出しやすいという性質があります。そのため、スイカを含めた多くの植物がpH6.0~6.5の弱酸性で育ちやすくなっています。(ブルーベリーなど、一部例外の植物も存在します)

成長段階別の肥料の与え方、頻度

植え付け前(元肥)

スイカの植え付け前(元肥)

スイカの植え付け適期は4月~5月です。(4月はスイカにとって気温が低いため、25~30℃になるようにトンネルや保温キャップなどで保温します。)
苗を植え付ける前に、元肥として肥料を土に混ぜ込んでおきます。植え付けの1週間ほど前に済ませておくと、肥料が土壌に馴染み、苗に優しい状態になります。肥料の種類としては、長期間効果を発揮する緩効性の固形肥料がおすすめです。

プランター栽培などで、新品の培養土にあらかじめ肥料が入っている場合は、元肥は与えずに副資材(ミネラル材※)のみを与えましょう。

※ミネラル材、アシスト材は自然暮らしの商品です。
ミネラル材:マグネシウムと微量要素のみで構成された肥料

生育中(追肥)

スイカの生育中の肥料(追肥)

追肥は植え付けから20~30日後に1回、その後20日後にもう1回、様子を見ながら固形肥料を与えます。

肥料を与える際のポイントと注意点

スイカに窒素(N)を与え過ぎると葉ばかりが茂って実がつかない「つるボケ」になってしまうため、過剰な施肥は避けて適量を守るようにしましょう。自然暮らしの「肥料シミュレーター」を使用することで、プランター・鉢、畑の大きさに合わせて肥料の量を自動で計算することができるため、スイカ栽培にぜひお役立てください。

元肥・追肥の施肥量計算はこちら

プランターや畑の大きさを入力して
施肥量を簡単計算

スイカ栽培におすすめの肥料

有機ダブルセット肥料

元肥、追肥に「有機ダブルセット肥料」

良質な有機を含んだ化成肥料で、施肥しながら土づくりをすることが可能な「有機ダブルセット」。プロの農家も使用する3種類の肥料(元肥、追肥、ミネラル材)で効果的に成長をサポートして、美味しいスイカに育てます。

有機と化成のWパワーで早く&じっくり効く

有機ダブルセットは、有機と化成の2つが配合された肥料です。有機質はゆっくり長く効くことが特徴ですが、分解するまで時間がかかり、本当に効かせたい時期を逃してしまう、なんてことも。有機ダブルは化学肥料の成分が早く効くので、有機質が分解されるまでしっかり生育を促進。後追いで有機質が分解されて効果を発揮します。

土壌改良しながら生育&臭いが少ない

有機を配合しているので、分解者である微生物を豊かにして土壌を改善。野菜の生育に役立つと同時に、育ちやすい土壌環境へと整えます。また、有機特有の臭いが少なく、ご近所との距離が近いお庭やベランダでも安心してご使用いただけます。

成長期のサポートに「水でうすめる有機液肥」

成長期のスイカのサポートに「水でうすめる有機液肥」

水でうすめる有機液肥は、様々な植物にお使いいただける有機入りの液体肥料です。従来の分かりにくいキャップ計量とは異なり、ワンプッシュして水(1L~)でうすめるだけでOK。うすめて使うのでとても経済的です。さらにキレート鉄とアミノ酸を配合しているので、スイカの光合成をサポートしながら丈夫に育てます。

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自然暮らし

自然暮らし編集部

自然暮らし編集部は、植物や肥料のプロのライターチームです。
植物・野菜・肥料の使い方について、専門家からの知識やノウハウを発信していきます。

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