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初心者でもできる!レモンの肥料の与え方とタイミング

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レモンは肥料を与える量が比較的多く、また与える頻度も他の果樹より多い傾向にあります。特に初めて栽培するという方は、どんな肥料を、いつ、どのタイミングで、どれだけの量を与えればよいか分からない、という方も多いのではないでしょうか?ここでは、そんなレモンへの肥料の与え方をイラスト付きで分かりやすく解説します。

≫栽培方法の解説はこちら

レモン栽培における肥料の重要性

レモン栽培における肥料の重要性

レモンは栄養を大量に必要とする植物

レモンは一年中花を咲かせ実をつける四季咲き性の植物です。そのため、常に栄養を消費し続けます。果実を収穫するまで特に肥料を多く必要とする果樹です。

施肥タイミングが非常に重要

1つのレモンを実らせるためには葉が25枚必要とされています。芽が動きだす時期や花芽を形成する時期にしっかりと栄養を補給する必要があります。 

レモンに適した肥料の種類と選び方

レモンに適した肥料の種類と選び方

レモンに与える肥料の成分は、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)をバランスよく含んだ複合肥料が適しています。窒素は葉の成長を促し、リン酸は花の形成を助け、カリウムは植物全体の健康を維持します。レモンの果実を収穫するためには花芽を付けることがとても重要なため、リン酸が高めの肥料を選ぶと良いでしょう。また、マグネシウムや微量要素(鉄、マンガンなど)も含まれている肥料を選ぶと、光合成をサポートして植物の健康を維持しやすくなります。

ゆっくり長く効く緩効性の有機肥料や、早めに効果を発揮することができる化成肥料などの固形肥料をベースに与えつつ、速効性の高い液体肥料(液肥)を併用すると良いでしょう。

おすすめの有機化成肥料セット

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有機ダブルセットは、有機を配合しているので、分解者である微生物を豊かにして土壌を改善。レモンの生育に役立つと同時に、育ちやすい土壌環境へと整えます。また、有機特有の臭いが少なく、ご近所との距離が近いお庭やベランダでも安心してご使用いただけます。

おすすめの液体肥料

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水でうすめる有機液肥は、様々な植物にお使いいただける有機入りの液体肥料です。従来の分かりにくいキャップ計量とは異なり、ワンプッシュして水(1L~)でうすめるだけでOK。うすめて使うのでとても経済的です。さらにキレート鉄を配合しているので、光合成をサポートしながら丈夫に育てます。

葉面散布

葉面散布

葉面散布は葉から栄養素を直接吸収させることができる施肥方法で、日頃の株の栄養補給として、また葉の色が薄くなった時の対策として有効です。柑橘系など肥料を良く消費する果樹には、肥料の葉面散布もとても効果が高く※おすすめです。

※ただし、柑橘系の葉の表面にはワックスあるので、展着材なしで散布すると効果が十分現れない可能性もあります

肥料は葉面散布用として成分設計された「水でうすめてミストする有機入り液肥」がおすすめです。使いやすくて希釈のミスが少なく、初心者の方でも簡単に葉面散布をすることができます。

おすすめのミストする液肥(有機入り)

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葉水と一緒に肥料を与えられる、「水でうすめてミストする液肥有機入り」です。観葉植物や多肉植物、草花など「葉」を主体とした植物の生育をサポート。「葉に液体肥料をミストする」ことに最適な有機入り肥料です。

葉面散布について詳しくはこちら
》肥料の葉面散布とは?メリットと効果をアップさせるポイント

土壌の準備

土壌の準備

レモンは水を好む性質であるので、保水性と排水性の良い土壌を用意しましょう。市販の培養土を購入するか、自作する場合は赤玉土(小粒)5:硬質鹿沼土(中粒)2:軽石2:ピートモス1(又は腐植資材リフカ)を目安に配合します。
市販の培養土に肥料成分が入っている場合は元肥を使用する必要はありませんが、自作培養土を使用する場合は元肥を植え付け前に混ぜ込んでおく必要があります。また、レモンが好む土壌pHは弱酸性のpH5.5~6.5が適しています。植え付ける前に苦土石灰や土壌pHバランス材を使用して、pHを調整しましょう。

腐植資材リフカ、土壌pHバランス材は『自然暮らし』の商品です。

施肥タイミングと適切な時期

レモンは肥料を多く必要としますが、時期によってその頻度や1回あたりの適切な量が変化します。レモンをたくさん収穫したい方は、ぜひこの施肥のポイントを押さえていきましょう。

レモンの肥料カレンダー

レモンの肥料カレンダー

≫レモンの詳しい育て方はこちらの記事へ

《肥料のタイミングと目安量》
有機ダブルセット」の元肥または追肥(N=10)を目安にした場合の目安量です

23月:寒肥
固形肥料:2~3月中に1回
 幼木:50~100g/本
 成木:4㎏/本

暖かくなる前に与える肥料を「寒肥」と呼びます。レモンは春になると休眠から目覚めて活動期に入り、根や芽を活発に展開するようになります。株が動き出す前のタイミングでしっかり肥料を与えて、丈夫な体を作る体力をつけてあげましょう。
※同年に植え付けや植え替えを行って「元肥」を与えている場合は控えます

6月:夏肥
固形肥料:6月中に1
 幼木:50~100g/本
 成木:5㎏/本

液肥・葉面散布:1か月に2~4回
(週1回~2週に1回)

枝や葉が増え、5月に咲いた花が結実して少しずつ大きくなってくる頃です。23月に与えた固形肥料の肥効も薄れてくるのでこのタイミングで追肥を行いましょう。

9月:秋肥
固形肥料:9月中に1回
 幼木:50~100g/本
 成木:4㎏/本

液肥・葉面散布:1か月に2~4回
(週1回~2週に1回)

梅雨時期と高温時期を過ぎて、レモンの木は体力を消耗しながらも、さらに実を大きくしようとする時期です。体力を補い、実を大きくさせるためにも追肥を行いましょう。

11月:冬肥(お礼肥)
固形肥料:11月中に1回
 幼木:50g/本
 成木:3㎏/本

液肥・葉面散布:1か月に1~2回

実がなり終わったレモンの木に肥料を与えます(お礼肥)。気温が低下すると微生物の活性も落ちるため、有機原料が多く入った肥料は効きが遅くなる可能性があります。化成肥料または有機化成肥料がおすすめです。11月以降の冬季は、レモンの生育が鈍くなり、肥料の吸収量も低下するため施肥は控えましょう。

追肥の範囲(固形肥料の場合)

追肥の範囲(固形肥料の場合)

12年生の幼木:株元から3050cmの範囲
3
年生以上の成木:樹冠下(枝が広がっている範囲)

固形肥料を追肥で与える場合、レモンの木の周辺を少し掘り、規定量をまいて土と混和させます。マルチが敷いてある場合は、マルチを少しずらして肥料を与えましょう。鉢植えのレモンの場合は鉢の周辺に追肥を与えればOKですが、地植えのレモンに肥料を与える場合、レモンの木の大きさ(年齢)に合わせて変える必要があるので注意しましょう。

肥料切れと過多に注意

肥料切れと過多に注意

葉が黄化して木の勢いが弱くなった場合は肥料切れの可能性があります。速効性の液体肥料を与えて回復させましょう。
ただし、葉や枝が過繁茂になる場合は窒素過多の可能性があります。過繁茂になると花芽が形成されにくくなり、レモンの収穫量が落ちてしまいます。肥料は規定量を守り、与え過ぎないよう注意しましょう。

適切な施肥量は木の大きさで変化する

レモンは木の大きさによって肥料の要求量も大きく異なります。例えば、植え付けから2~3年の幼木と比較して、4年目以降の成木は2~3倍に肥料の量を増やす必要があります。また、与える時期や面積(鉢やプランター、庭の大きさ)も考慮して肥料の量を調整しましょう。

レモンの花が咲かない、落ちる原因

レモンの花が咲かない、落ちる原因

せっかく春が来たのにレモンの花が咲かないそんな場合はいくつかの原因が考えられます。

気温の変化(寒すぎてダメージを受けてしまった)
レモンは温暖な気候を好むため、寒い地域や急激な温度変化にさらされると花を咲かせにくくなります。最低でも15℃以上の温度が保たれるように管理することが重要です。冬に寒さにさらされ過ぎると落葉が多く、株も傷んでしまう場合があります。一時的に室内に避難させるか、寒冷紗などでレモンの木を覆うような防寒対策をしてあげましょう。

日照が足りていなかった
レモンなどの柑橘系の果樹は日当たりをとても好みます。最低でも1日に6時間以上の日照が必要です。日陰が多い場所では、花が咲きにくくなる可能性があるので注意しましょう。

栄養が足りていなかった
レモンへの肥料の与え忘れはなかったでしょうか?特に葉の展開が少ない場合は窒素が不足、花芽の展開が少ない場合はリン酸が不足していた可能性があります。バランスの良い固形肥料を2~36911月に定期的に与え、液体肥料や葉面散布も併せて行うと肥料切れの失敗がなくなります。

水やりの不足
レモンは水を好む果樹です。水が不足してしまうとレモンの木にストレスがかかり、葉が萎れ、光合成がうまくできなくなり、栄養が回らず、花が咲かない、果実か落ちるなどの症状を引き起こします。特に春先の花芽の展開時期、夏場の高温時期はしっかりとレモンの木に水を与えて育てましょう。

剪定のミス
3月の剪定の時期に枝を深く切り戻してしまうと、春に咲くはずだった花芽まで切り落としてしまっている場合があります。残す枝の場所や剪定の方法を確認しましょう。

 

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自然暮らし

自然暮らし編集部

自然暮らし編集部は、植物や肥料のプロのライターチームです。
植物・野菜・肥料の使い方について、専門家からの知識やノウハウを発信していきます。

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