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多肉植物にも効果あり!カルシウム肥料

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カルシウムといえば「骨」を連想する方が多いと思いますが、植物にとっても必要不可欠な成分です。本来土壌にも含まれていますが、補助的に肥料を与えることで植物はより丈夫に成長することができます。こちらでは、そんなカルシウムの植物における働きや、多肉植物への効果、おすすめの肥料などについて詳しく解説していきます。

カルシウムとは?

カルシウムは、地球上の生物にとって欠かせない必須ミネラルです。化学的には元素記号Caで表され、土壌の中にも天然に存在しています。苦土石灰などのカルシウム資材は土壌のpHレベルを調整し、酸性土壌を中和する効果があります。酸性土壌が中和されると、栄養素が植物に吸収されやすくなるため、植物、特に野菜の栽培では欠かせないものになっています。

植物におけるカルシウムの働き

カルシウムは植物の細胞壁を構成する重要な成分であり、細胞の構造を強化し、植物全体の支持力を高めます。また、カルシウムは植物の根の発育を促進し、水分の吸収を助ける役割があります。これにより、植物はより健康的に育ち、病気やストレスに対する耐性が向上します。土壌中のカルシウムが不足すると、植物はカルシウム欠乏症を起こし、葉の枯れや成長障害が見られることがあります。

カルシウム肥料が必要な理由

カルシウム肥料が必要な理由

植物を頑丈にする

カルシウムは細胞壁の主要成分であるペクチンと結合し、植物の組織を強固にすることで、物理的な損傷を受けにくくします。さらに、カルシウムは根系の発達をサポートし、栄養の吸収を効率的に行えるようにするため、植物全体の健康状態が向上します。

これにより、観葉植物や野菜のいずれにおいても、見た目の美しさや収穫の質が向上し、長期間にわたって健康な状態を維持することが可能になります。また、植物は厳しい環境条件下でもしっかりと根を張り、環境ストレスへの耐性を高めることができます。

カルシウム欠乏症

カルシウム欠乏症

土壌中のカルシウムは水に溶けやすい形態をしているものが多く、雨などで流されやすい性質があります。そのため、雨が多い日本の土壌では不足しがちな成分と言われています。

カルシウムは植物の細胞分裂や細胞壁の形成に重要な役割を果たしているため、欠乏すると若い葉や新芽の変形、葉の先端が茶色くなり、しおれる現象が見られます。欠乏症が進行すると、結果的に植物の成長が著しく鈍化します。

特に、トマトやイチゴなどの果実をつける植物は、カルシウム不足の影響を受けやすいため、注意が必要です。果実の底が黒く腐る「尻腐れ」も、カルシウム欠乏が原因の一つとされています。カルシウム欠乏症を防ぐためには、定期的なカルシウム補給とともに、土壌の水分管理に注意を払う必要があります。

カルシウム肥料の使い方と効果

カルシウム肥料の使い方と効果

カルシウム肥料は植物の細胞壁を強化し、病害に対する抵抗力を高めるため、果実や葉の品質を向上させるのに有効です。ご家庭で使いやすいカルシウム肥料としては、「苦土石灰」や「カルシウム入りの液体液肥」があります。

多肉植物における使用例

カルシウムは、多肉植物の細胞壁の強化に寄与し、植物全体の構造を頑丈にします。葉や茎がしっかりと成長して折れにくくなるため、多肉植物は形状を美しく保つことができ、より硬く引き締まった姿へ成長させる効果が期待できます。

また植物は、カルシウムによって葉だけでなく根の細胞壁も強化されるので、より健康的な根の成長を促進します。根が増えることで土壌への定着率が上がり、植え替え後のストレスを軽減するのに役立ちます。

多肉植物における使用例

また水やりの頻度が少ない栽培管理の場合、土壌の乾燥によって水分不足になり、カルシウムが植物に吸収されにくい環境が続くため、定期的にカルシウムを補給することで、葉先のカルシウム不足による枯れなどを予防することができます。

成長期の初期や、多肉質の葉を硬くしたい時、定着率を高めたい時に、カルシウム液肥を与えると良いでしょう。根の周辺が過湿状態にならないよう、土が乾燥したタイミングで与えることがポイントです。

トマトやイチゴでの使用例

トマトでは、カルシウムは果実の発育を促進し、「尻腐れ※」の予防に役立ちます。カルシウム肥料を適切に施すことで、細胞壁が強化され、果実の品質も向上します。

※果実の底部が黒く腐る症状のことで、トマトやピーマンなどの実を付ける野菜で起きやすい

イチゴは果実の成熟中にカルシウムを多く必要とし、不足すると果実が軟化しやすくなります。カルシウム肥料を使用することで、果実の硬さが保たれ、収穫後の日持ちが良くなるなどの果実の品質向上に役立ちます。

苗を植え付ける前であれば、土壌に苦土石灰を施すことで土壌pHを調整しつつ、カルシウムを供給することが可能です。

栽培中であれば、浸透性に優れ、即効性がある液体のカルシウム肥料が有効です。開花期や果実形成期を中心に、水やりまたは葉面散布でカルシウム液肥を与えましょう。欠乏症が発症した部分は復活させることが難しいため、症状が出る前に予防することが重要です。

おすすめのカルシウム肥料

苦土石灰などはゆっくりとカルシウムを供給しますが、土壌のpHに影響を与えるため、植物の種類や与える量に注意が必要になります。土壌pHに影響を与えず、早急にカルシウムを供給する場合は、カルシウム入りの液体肥料がおすすめです。

水でうすめるカルシウム液肥

水でうすめるカルシウム液肥

自然暮らしの「水でうすめるカルシウム液肥」は、ワンプッシュ&水1Lでうすめるだけの簡単・便利な液体肥料です。カルシウムを迅速に供給し、細胞を頑丈に、引き締まった植物体にします。もちろん、野菜の尻腐れ防止にも効果を発揮します。

「水でうすめるカルシウム液肥」は、ワンプッシュ&水1Lでうすめるだけの簡単・便利な液体肥料

こちらのカルシウム液肥は「酢酸」を配合しているため、植物の乾燥耐性をアップさせることができます。さらに、土壌中の病害虫予防とカビ抑制効果も期待できます。

※植物は乾燥ストレスを受けると体内で「酢酸」を生成&ジャスモン酸(植物ホルモンの一種)の合成を誘導し、乾燥耐性に関わる遺伝子を活性化することで、乾燥に耐えようとします。また、外部から酢酸を植物に与えることでも乾燥耐性を高めることが可能です。

「酢酸」を配合しているため、植物の乾燥耐性をアップさせることができます。さらに、土壌中の病害虫予防とカビ抑制効果も期待できます

観葉植物、多肉植物、塊根植物、草花、花木果樹、野菜など様々な植物に

特にエケベリア、セダム、ハオルチア、サボテン、アガベ等の乾燥地帯の植物は、水やりの頻度と肥料の施肥量によって、形が変わりやすい植物です。水でうすめるカルシウム液肥は、以下の点で乾燥地帯の植物におすすめです。

水でうすめるカルシウム液肥は・・・

・カルシウムによって、細胞壁が強化されることで、多肉質の葉を固くし、健康的な根を育てます。

・酢酸によって、さらに乾燥耐性を向上させ、土壌中の病害虫予防やカビの抑制に効果があります。

・肥料の主要栄養源である、窒素、リン酸、カリウムを含まないので、過剰に栄養を与えず、カルシウムと微量要素のみ与えることで、しっかり固く締まった株に育てます。

水でうすめるカルシウム液肥

オンラインショップでの購入はこちら

水でうすめるカルシウム液肥は、細胞から株を硬く丈夫にし、酢酸の効果で病害虫予防と乾燥耐性を向上させます。植物の成長を促進させる肥料の主成分(窒素、リン酸、カリウム)を含んでいないため、過剰な成分を与えることなくギュッと締まった株に育てることができます。

カルシウム肥料の効果を最大限に活かすために

葉面散布も効果あり

葉面散布も効果あり

カルシウム液肥は葉に直接散布することでも効果を発揮します。特に開花期や果実形成期のような成長が急激に進む時期には、カルシウム不足が品質低下や病気の原因となりやすいため、タイムリーな補給が必要です。葉面散布を行うことで、土壌のpHやその他の環境条件に左右されることなく、効率的に届けることが可能です。

水でうすめるカルシウム液肥の場合は、規定の2~3倍に希釈(ワンプッシュを水2~3Lで希釈)して、観葉植物や野菜などに散布してください。ただし、葉水を必要としない植物には使用を控えましょう。

他の肥料との組み合わせ

カルシウム液肥は、液肥の組み合わせによっては不溶性の物質を生成してしまう場合があります。特に、リン酸成分が含まれている液体肥料とカルシウムが反応することで、「リン酸カルシウム」と呼ばれる不溶性の沈殿物が生成される場合があります。不溶性の成分は水に溶けないため、植物が吸収しにくくなってしまいます。

カルシウム液肥とその他の液肥の混合は、控えることをおすすめします。

水でうすめるカルシウム液肥

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自然暮らし

自然暮らし編集部

自然暮らし編集部は、植物や肥料のプロのライターチームです。
植物・野菜・肥料の使い方について、専門家からの知識やノウハウを発信していきます。

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